「鬼道くん、君のジャージを貸してくれたまえ」
「なんだその喋り方は」
「そんなことはどうでもいいからほらさっさとジャージをだね、」
「俺ではなく円堂か風丸にでも借りたらいいだろう」
「円堂から借りたら秋ちゃんや夏未さんに悪いじゃない。それに、風丸とは…あんなだし…」
「この機会にどうにかすればいいんじゃないか? お前から話しかけられれば風丸も喜ぶだろうしな」
「えー…っていうかそれより早くジャージ貸してって」
「だから何故そこで俺なんだ。大体、ジャージをどうするつもりだ」
「だって鬼道くんがちょうどそこにいたから。あと男の子のジャージ着たら私の女子力少しはアップするんじゃないかと思って。ほら、そういうシュチュエーションって漫画とかでよくあるじゃない。ああいうのって女の子がいつもより可愛く見えるから私もそうなったりしないかなーと」
「……(すたすた)」
「待って待って、無言で立ち去ろうとするの止めてー!」


オチなどない

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