#平行世界のカンパネラ◆ピグパ小説


†2†

「やあ、カンパネラじゃないか。何を困っているんだい?」
 困り果てたカンパネラに声を掛けてきたのは、同じ病室のカルマという少年だった。美しいブルーターコイズ色の瞳には温もりがあった。カンパネラ自身嫌いな、冷徹でどこか虚ろな己の赤い瞳とは大違いだ。
「別に。困っているって言う訳じゃないけど……」
 カンパネラは何故かカルマには話しておこうと思った。夢の話を。

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