(ナチュラル同棲現代パロ)

「おは…眠い」
「おはようくらいちゃんと言い給えよ。おはよう」
「休日なのにこんな朝早く目覚ましかけるとか狂気の沙汰じゃねーか…。朝飯は」
「朝早くってもう10時だが。今日はベルが遊びにくるから部屋の片付けと洗濯物をさっさと終わらせなければいけないだろう。朝飯はヨーグルトだ」
「はあ?そんだけ?」
「クロワッサンとカフェオレ付きだ」
「おい普通メインはそっちだろうが。まぁいいや…朝はあんま食べられないし」
「一度やってみたかったんだよな、カフェオレにクロワッサン浸して食べるの。フランス人みたいで憧れていたんだ。なかなかやろうと思っても朝飯なんて手近にあるもので済ますから忘れてしまう」
「ああ…あるよなそういうの。俺いつも出勤十分前に起きるから朝飯なんていつも食わねえし」
「君はもっと朝の時間を楽しむべきだ。ほら、ヨーグルト」
「サンキュー。なにこれカスピ海ヨーグルト?」
「あ、君アロエが好きなんだっけ。プレーンしか買ってこなかったな…たしか冷蔵庫にジャムが」
「カスピ海って何処の海だ?ヨーグルトなのに海?」
「カスピ海は海じゃないぞ低能。お…ブルーベリーのジャムがあった。これ入れるか?」
「入れる。今度アロエの買ってきてくれ」
「私アロエ苦手なんだよなぁ…子供の頃近所にある家のアロエを食用だと勘違いして千切って食べたら翻筋斗打つくらい不味くて」
「馬鹿じゃないのか。それよりカスピ海って海って言ってんじゃねーか」
「ググれ面倒臭い。ほら、さっさと食べて食器片付け給え!ベルは昼時に来るぞ!」
「はいはい…って、お前は何するの」
「とりあえずリビングの片付けと掃除だな。ああ、その寝間着早く脱ぎ給えよ。ベルが来るまでには干したいから」
「それより寝室のシーツの洗濯を優先した方が…。昨日お前が文字通りめちゃくちゃに汚し」
「う、る、さ、い!分かってる低能!!」


2012/10/20 23:19
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