「将軍将軍」
「何だよベルナール」
「昨日貴方の部屋のシーツ洗濯したら金の糸が絡み付いてたんですけどどういう事か簡潔に説明してください」
「ああ…俺の上着の刺繍だろ。朝見たら解れてた」
「黒い糸も一緒に絡んでました」
「…その色も解れてたよ」
「あとシーツにこびりつく白い粉は」
「牛乳溢しました」


「将軍将軍、これ誰の服ですか」
「俺の部屋にあるんだから俺のだろ」
「サイズが違うみたいですけど」
「間違えた」
「いつも着ているシャツと少し形が違いますね」
「気に入ってるやつが売り切れてたから」


「将軍…このリボン」
「俺のです」
「まだ何も聞いてません。貴方の青かったでしょう」
「いつも同じ色じゃ飽きるだろうが。リボンの色だけでも大分印象変わるんだよ」
「でも貴方がこれ付けてるの見たこと無いですよ」
「高い物だから船の中で付けたら痛むだろうが。正装用だ」
「にしては結構使い古されてますね」
「…汚れ目立つ色だからだろ」


「将軍将軍」
「…おっっっまえしつこいな!どんだけ俺の部屋熱心に探ってるんだよ!心配性な彼女か!」
「つまらない冗談は置いといて、この十字架のペンダントって」
「俺の」
「将軍」
「はい」
「流石に礼拝の対象を盾に言い逃れはしないですよね?」
「すみませんでした」
「誰のですか?」
「…イドルフリートのです」
「何時からですか?」
「おそらく1ヶ月前からです」
「別に貴方達二人がどうなろうと仕事に支障が無ければ問題ありませんが、せめて部屋にイドさんを呼ぶときはお静かにお願いします。おかげで私含め船員たちはかなりの確率で寝不足です」
「あー…声聞こえてた?でもそういうのは俺じゃなくイドに言ってくれないか…」
「別に良いですけど、私がイドさんに直接言ったら私達全員が貴方達の関係を知っているとイドさんにバレて、彼はもう二度と貴方の部屋に来ないと思いますが」
「自分で言います」



船員たちの間で白羽の矢が立った可哀想なベルナール・ディアス君。
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