||| サンダルフォン
「お腹が空きました」
「天司に食欲があるという話を聞いたことはない。同時期に産まれた君にも、それがあるとは到底思えないが」
「星の民の身体が言ってるのかもしれません」
「だとしたら何か食べればいいだろう」
「ちがうの、食べても食べても何も埋まらないの。目が覚めた時からずっと」
「ならば尚更、俺に言う理由が分からないな」
「だってあなたも2000年間一人だったじゃないですか」
「……」
「同じ状況に居た人がいるなら聞いた方が早いです」
「……そこまで至ったのなら、結論だって同じだろう」
お題 サンダルフォンで「お腹が空いたね」