霧野と狩屋   


 雨は嫌いだった。一人になったあの時の孤独は忘れられない。
 いつだったかそれを先輩に打ち明けてから、雨が降った日は必ずと言っていいほど側に居てくれるようになった。
「大丈夫」
「ずっと一緒だから」
 歯の浮くような台詞に何故か安心する。
「絶対ですよ」
「あぁ」
 そっと抱きつくと、珍しいな、と笑われた。こんな風に素直に甘えられるなら、雨の日も悪くない。









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璃愛さんのマサキ受けチャットで投下したものです。
お日さま園に置いていかれたときのことは、やっぱりトラウマ(?)なんじゃないなかーというネタです。

二人とも誰だこれ。


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