物思う心

るる様の『浮世和歌2』に続く形で、お話を書かせていただきました。
過去と、物思いと、お散歩と。

また一歩、踏み出しました。あとは、早く気付こうね。



冒頭に「白鳥の王子」に関しての、独自解釈が入っております。






Cast:
楪様(PIF引退)宅 スノーローズさん
猫夢様宅 ムート君

お名前のみ
るる様宅 近靖さん(桃の方)
猫夢様宅 モエちゃん
楪様宅 ロードさん

エリサ







―――その小汚い娘は何者だ、そやつはわしの可愛いエリサではない!
お父様、私です!これはお継母様が、胡桃の汁を―――
―――ええい、聞かぬ!その娘を連れ出せ!
お父様!
出ていけ!二度と城に足を踏み入れるな!


―――よって、この女を神に反逆する魔女と認め、火炙りとする
殺せ!
   殺せ!
      イラクサ編みの魔女を殺せ!
石を投げろ
     火で炙れ
         魔女の呪具を引き裂け!


あなたはどなた?
真っ黒い服の男の方
その燃え盛るたいまつは
一体何に使うのでしょうか

指が焼けるように痛いのは もう慣れました
伝えられぬ言葉に胸が引き裂かれるのにも
けれど この足の下にある薪の山は
痛くて 怖くて 涙が出そうです

私は焼かれてしまうのね
お父様には誤解されたまま
本当のことも伝えられないまま
お兄様たちを助けることもできないまま

恋も知らないまま

あと一着 片袖だけなのです
お願いします 後少しだけ
熱が伝わってくる
熱い


暑い?


寝苦しさに、エリサは目を覚ました。月明かりが、寝室の西の窓から差し込んでいる。
体を起こすとベストの飾り紐が揺れた。普段の服のまま、うつぶせで寝てしまっていたらしい。
なんだか空恐ろしい夢を見ていた気がするが、きっと体勢が悪かったのだろう。
レースのエプロンにしわを見つけ、一気に眠気と、夢の内容が吹き飛ぶ。
今からアイロンに火を入れるのは危ないだろう。そう考え、諦めて手で伸ばすだけで留める。よく見ると、スカートも少し擦れて汚れてしまっていた。
―――外の空気を、吸いたいな。
ふう、と小さく息を吐くと、裸足のまま立ち上がった。
ベッドと小ぶりのクロゼット、暖炉しかない小さな寝室の扉を開け、機織り機の前を通り、庭へと続く扉を開ける。
夏の夜の爽やかな風に包まれ、一歩、芝生の上に足を下ろした。素足に、夜露が心地よい。
空には細い三日月が浮かんでいる。一陣の風が、エリサの胡桃色の髪を揺らしていった。
さくさくと軽い足音を立てて芝生を踏みながら、ライラックの木の下に置かれたテーブルまで歩み寄る。そのまま、椅子の一つに腰を下ろした。
膝に手を置き、低い背もたれに寄りかかると、再び小さくため息をつく。
あの後―――広場の一件の後、スノーローズの手を借りて、家へと戻った。
そしてそのまま疲れきって寝てしまい、今に至るらしい。

黒髪の男性―――

エリサはテーブルに両肘をつき、両手で頬を覆った。視線を落として目を伏せると、唇を小さく引き結ぶ。

あの男の方に、悪いことをしてしまった。
広場で、石畳の端か何かに足をひっかけ、転んでしまった時。
背後から回り込むように、駆け寄ってきてくれた男性がいた。
転がった林檎を拾い、太陽の光を背に、目の前に立つその姿が、―――なぜか、恐ろしいと感じて、身がすくんでしまったのだった。

もともと男性は苦手だった。なぜかはわからないが、女性以上に、うまく話せなくなるのだ。滅多に目線もあわせられないし、近寄られると身がすくんでしまう。
一対一の時や、目の前に立たれた時など、特に、だ。
蛇に睨まれた蛙のように、視線をそらすことさえできなくなってしまう。一瞬の間に、恐怖がイラクサのようにからみつき、地面に縛り付けられたようになってしまう。
少しでも身動きをすれば、そのとげで体を引き裂くぞ、と言わんばかりに。
その恐怖がふと蘇り、きゅっと目を閉じる。

けれど。
膝を折って目線をそろえてくれた時に、一瞬だけしっかりと交わした視線。
自分の髪よりも明るい茶色は少し熱を帯びていて、それでも奥深くに確固たる意志を秘めた―――とても真っ直ぐで、綺麗な瞳だと思った。
ほんの一瞬だったというのに、なぜかその色は、エリサの心の中に焼き付いていた。
ふと顔を上げて目を開き、ぱちぱちと数度瞬きをして、小さく首をかしげる。
―――どうしてかしら?
両手を合わせ、二本の人差し指を唇につける。

おそらくあの方が、家まで手紙を持ってきてくれた―――いや、手紙の差出人だろう。
スノーローズに手を借りて立ち上がろうとしたとき、見えた後姿と、その持ち物。
黒いコート―――ハオリと、長い剣。遠目でよくは見えなかったが、白い四角の何かを胸ポケットにしまっているのも見えた。
それから、……うまく働いていなかった頭に、届いた言葉。
“白鳥が一番、美しい鳥だと―――”
“貴方は儚くも―――”
あの二行だけの手紙に書かれていた、二つの言葉だ。
反射的に顔を上げても、見えたのは男性の横顔だけだったのだが……
―――あれはやっぱり、……私に向けられた言葉だったのかしら?
かあっと、頬に熱が上るのが感じられた。慌てて両頬に手を当て、ぶんぶんと頭を振る。
考えることすらおこがましい。なんてはしたない、と自分を責める。
けれど、そんな言葉をかけられたのは、生まれて初めてだ。それに対して―――嬉しいと思ってしまったのも、抗えない事実だった。
一呼吸おいて、揺れる心を落ち着かせる。

また会えたら、まずは謝らなくては。
折角拾っていただいたのにろくに感謝もせず、むしろ拒絶するような形になってしまったこと。
それとも、お手紙のほうが良いだろうか?
直接会ったとしても、話せる自信がない。むしろ、また相手に迷惑をかけてしまうだけのようにも思う。
二、三日前に震える手で出したばかりの、お手紙。
頑張り屋さんのモエのことだから、きっと彼を探し出して、もう既に届いているだろう。
同じように、また手紙を出せばよいのだろうか。しかしそれでは、押しつけがましいのではないだろうか。
第一、もし万が一のことがあって、人違いだったとしたら。
そもそも―――お返事が来るまで、相手の名前を知りようもない。あるいは、モエは手紙を届けた時に聞いただろうか?
「桃の方……」
ふ、と唇からこぼれ出た言葉に、自身が驚く。思わず右手で口を押えた。桃なんてイメージは、いったいどこから……
ああ、モエが話していた特徴の―――ハオリについていた、カモンだ。
そして、初めてお手紙を受け取った時に、手にしていた桃の実。傷一つない綺麗な形で、翌日手紙を出した後に、“素材”になってもらったのだった。
それらが組み合わさって、彼のイメージになったのだろう。
もっと硬質なイメージが似合うとは思うのだが、一度ついてしまった印象はなかなか払うことができなかった。
足元からじわりと立ち昇ってきた夏の冷気に、ふと我に返る。月はすでに中天を過ぎている。もう夜も深いのだろう。
エリサは未だほんの少し揺れる心を抱えながら、テーブルに手をつき立ち上がった。
頭上で紫色のライラックが一房、風にそよりと揺れたのが目に入った。


東の窓から射し込む朝日で、目が覚めた。
昨日遅くまで起きていたからか、少しぼんやりとする頭でのんびり服を選んでいると、扉をノックする音が聞こえた。
「エリサぁ?ご機嫌いかがかしらぁ」
聞き覚えのある声。慌てて目に付いた半袖のブラウスと臙脂色のロングスカートを身に纏い、寝室から飛び出す。
「……おはよう、スノーローズさん」
扉を開けた先には、昨日世話になった少女が、笑顔で立っていた。
「あらあら、昨日よりお元気そうねぇ」
「ええ、……昨日は、ご心配をおかけして」
「いいのよぉ。昨日はドキドキじゃなくて、びっくりしましたわぁー!そうそう、それで、もしまだ体調が悪いようなら、ロードのところへ行きませんこと?海辺で診療所を開いている、お医者さんですのぉ」
「えっ、お医者様、……までは、かからなくても、だ、大丈夫、です」
医者にかかるほど大事ではないとは、思う。むしろ自分でも、どこが悪いのか説明がうまく付かない。“男の人を見ると固まってしまう”だなんて、お医者様を返答に悩ませるか、鼻で笑われるかのどちらかだろう。
「そぅお?……なら、気分転換に、森にでも行きませんこと?」
「……森へ……?」
スノーローズの提案に、エリサは小さく首を傾げた。
「ええ、お天気も良いし、きっと気分がすっきりしますわぁ。それに、ドキドキも見つかりそうじゃなぁい?ほら、前に話していた、湖はいかがかしらぁ?」
そう言われ、数週間前の出来事が甦る。初めて会った日に、白鳥の王子がいる、と噂していた、あの湖のことか。
水面の輝きは、きっと美しいのだろう。始めてみる花や鳥に、出会えるかもしれない。
「…………ええ、楽しそう、ね」
「まあ!ドキドキ探しの、お散歩ですわねぇ!そうと決まったら、早速準備してきますわぁ!また後で迎えにきますわぁ、それではご機嫌よう」
言うが早いか、スノーローズは手を振りながら、さっと身を翻して走っていってしまった。恐らく家に帰って、身支度や遠出の準備をしてくるのだろう。朝一番に駆けつけてきてくれたのだから、朝ご飯もまだかもしれない。
本当に、素敵な友達だ。エリサは心からの笑みを浮かべると、そのままの足取りでキッチンに立った。
アイロンも機織りも、今日は後回しだ。


「あのパン屋さんのフランスパンは、本当においしかったですわぁ!人気だから少しばかり並ばないと買えないのだけれど、今度また買いに行こうと思っているんですの。それから、そのとなりのケーキ屋に新しく……」
手をつなぎながら、湖畔へと続く森の小道を歩く二人の少女。
少し先を行くスノーローズに手を引かれ、すらすらと滑らかに出てくる彼女の話に小さく相槌をいれながら、エリサは歩を進める。
一人で素材を取りに来る時に見る森も新鮮だが、友人と歩くとまた景色も違って見える。
いつものベストとエプロンに、お出かけ用の白いレースのボンネットとスカーフ。手持ちのバスケットの中には、朝作ったサンドイッチと、とっておきのラズベリーコーディアル。そして、素材を集めるための空き瓶が数本。
湖畔での昼食やお散歩は、どんなドキドキが見つかるのだろう。心が躍る。
野ばらの茂みを通り抜けたころ、半歩前を歩くスノーローズが、手を離してくるりと振り返った。
「……それから!聞きまして?最近この街で、結ばれる方が増えているのだそうよぉ!」
「……結ばれる?」
きょとんとした表情で、エリサは聞き返した。その様子を見て、スノーローズはもう!と少し憤慨したような表情を見せる。
「恋人になることですわぁ!まぁったく、エリサはお鈍さんですこと」
恋人、という単語と、鈍いとからかわれたことに、エリサは少しだけ頬を赤らめる。
「幸せなオーラが、街中に漂っておりますの!まるで街中に春がきたかのようですわぁ!手を取り合って、見つめ合う二人、少しずつ距離が縮まっていって、唇が……ああ、ドキドキしますわぁ!」
あの二人はいつも一緒でとても仲良しね、あちらの二人はとても大人びたお付き合いの仕方だわ。指を組んでうっとりとした笑顔を見せながら、「恋人たち」の様子を上げるスノーローズ。その甘く愛らしい想像に、エリサは俯いてますます頬を赤くする。頬にあてた左手に、熱が伝わってきた。
自分とは程遠い、輝く甘美な世界。けれど、ほんの少しだけ……憧れの念はある。
「そういえばエリサ、昨日の男性はどなたですのぉ?なんだかとても、丁寧で礼儀正しい方でしたわぁ」
ふと現実に引き戻され、どきりと心臓が跳ねた。目を上げると、キラキラと純粋な赤茶色の瞳が、真っ直ぐにこちらを見つめてくる。
「えっと、あ、あの、……その、こ、転んだときに、林檎や、いろいろ、拾って、いただいて、……」
胸元で手を握り、おどおどと答える。
手紙をもらったことは、伏せておいた。昨日の男性が手紙の差出人ということは、まだ憶測の域を出ない。それに、知られたら大変な騒ぎになりそうだと、先ほどの話を聞いていて感じた。
「まあ!なんて親切な方なのかしらぁ!ドキドキしますわぁ!それで?御礼はなさったのぉ?」
「……ま、まだ、……なの。そ、それに、……お名前も、存じ上げなくて」
「あら、そうなのぉ?それでは、御礼は難しいですわねぇ」
さてどうしたものかと首を傾げるスノーローズに、慌てて声をかける。
「あ、で、でも、いつか必ず、御礼は、しますから」
「私に言っても、どうしようもないですわぁ」
あ、と小さく声を上げるエリサを見て、けらけらと笑うスノーローズ。
「さあ、行きましょうかぁ。もうちょっとで着くはずですわぁ」
軽やかに走り出すスノーローズに手を取られ、エリサは足がもつれないように慌てて一歩を踏み出した。


道の先に、湖が見えてきたときのことだった。
ひゃあ、という小さな叫び声に続いて、どぼん、と大きな音が聞こえた。
思わず足を止め、振り返ったスノーローズと、目を見合わせる。
「何の音かしらぁ」
「さあ……な、何か、声も、聞こえたような……」
暫くの沈黙の後、しっかりと手をつないだまま、恐る恐る音のした方へと近づく。バサバサという羽音が聞こえてきた。
草影を覗くと、そこにいたのは。
「まあ、鳥ですわぁ」
びっしょりと濡れた、灰色の鳥の姿だった。両の手のひらで抱えて、余るほどの大きさ。雛としてみれば、大きい方だろうか。横には、摘まれたツユクサが何本か落ちている。
必死に羽を膨らませて水けを飛ばしているが、なかなか乾きそうにない。
陸に暮らす鳥は、全身が濡れると弱ってしまうという。
「……ちょっと、待っていてね、鳥さん」
エリサはそう言うと、バスケットを脇に置いて膝をつき、首元のスカーフを外した。ふわりと広げ、そのまま羽を拭く。灰色の鳥は何となくそわそわと落ち着きがないように見えるが、逃げるそぶりは見せない。
スノーローズもそばに腰掛け、素足を湖に浸しながら、その様子を黙って眺めていた。
あらかた水気が拭き取れた、そう思った瞬間。
ぽん、と何かがはじけるような、小さな音が聞こえた、気がした。
目の前にいたはずの鳥の姿が消え、代わりにエリサの目の前にいたのは、尻餅をついた少年だった。
咄嗟に腕を引いていたエリサの手から、はらりとスカーフが落ちた。
「……まぁ、びっくり、ですわぁ」
隣でスノーローズが、心底驚いたという声で呟く。
一瞬の間が、あたりを支配する。
「あ、あのっ、すみませんでしたっ」
徐に立ち上がって頭を下げる少年を、二人の少女は呆然と見あげる。
「えっと、……ありがとうございます。花を摘んでいたら、ちょっと足を踏み外しちゃって……」
少し困ったような笑顔を浮かべながら、頬を掻く少年。それを目にしたスノーローズが、すっくと立ち上がった。
「もしかして、貴方……王子様ですの!?」
「えっ!?ぼ、僕は王子様なんかじゃないですよ!王子様なら、そのあたりに……あれ、今日はいないみたい……」
ぐいぐいと詰め寄るスノーローズに、少年は狼狽する。きょろきょろと助けを求めるようにあたりを見回しているが、三人の他に人影は見当たらない。
「この子がお話してくれたのよぉ、湖に白鳥の王子様がいるって!本当にいらしたのね、ドキドキしますわぁ!ねえエリサ、……あらぁ、エリサぁ?」
「で、ですから僕はそんな……あれ」
二人の目線がエリサに集まる。今までのやり取りを、エリサは座り込んだまま、呆然と見つめていた。―――今しがた目の前で起きた出来事に、腰が抜けて、立てなくなってしまっていた。
「あ、あの、大丈夫ですか?」
そう言いながら、少年が手を差し伸べてくる。それを見て、―――エリサは、びくりと体をすくませてしまった。相手の動きも、ぴたりと止まる。
「あらあらぁ……エリサはねぇ、ちょっとだけ恥ずかしがり屋さんなんですのぉ」
手を差し出したまま、どうしようといった表情で固まる少年に、スノーローズが執り成しを入れる。
「あ、……ご、ごめん、なさい……」
目を伏せ、やっとの思いで、声を絞りだす。―――これでは、昨日の二の舞ではないか。
両手を胸の前で固く握りしめ、唇をきゅっと引き締める。
「これなら、立ち上がれるかしらぁ?」
そう言いながら、スノーローズが少年の横から手を差し伸べた。
目の前に差し出された、二本の手。
数度瞬きをしながらそれらを見つめると、エリサは握りしめていた両手をほどき、……おずおずと、両手を伸ばした。
両の手のひらが、しっかりと握られる。二人の手のぬくもりが感じられた。
「せーのっ」
掛け声とともに、エリサの体がひょいと引き上げられた。両足がしっかりと地をとらえる。
「これで大丈夫ねぇ」
「良かったです」
二人の暖かい笑顔が向けられる。縮こまっていた体から、力が抜けた。
「お二人とも、……ありがとう、ございます」
再び両手を胸の前で組みながら、それでも最大級の心を込めて、エリサは感謝の気持ちを伝えた。
「いいえー、良かったですわぁ。貴方も、……ええと?」
「ああ、えっと、僕はムートです」
「ムートさんですわねぇ、わたしはスノーローズですわぁ。それで、この子が」
「エリサ、です。……あの、本当に、ありがとう、ございました」
ふ、と和やかな空気が広がる。
「……ふぅ、ドキドキしたらお腹がすきましたわぁ。エリサ、このあたりでお昼にしませんこと?ムートさんも、ねぇ」
「あっ、……そう、ね。……あ、あの、よろしければ、……いかがですか?」
「えっ?僕も良いんですか?」
「もちろんですわぁ」
「えっと、たくさん、作ったので」
「……わあ、ありがとうございます。じゃあ、お邪魔します」


まだ男性とお話するのは、不安や緊張があるけれど。
それでも、“桃の方”と、いつか、きちんと、お話しできる日が来るかしら。
サンドイッチを齧りながら、ふとエリサの心をよぎったのは、昨日の黒髪の青年だった。







紫のライラック:初恋・愛の芽生え(参考→花言葉:ライラック
野ばら「素朴な愛」(参考→花言葉:ノバラ,のばら(野薔薇)

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