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VMX!!カイジルート





「あー涼しいーきもちい〜」

パーティーの途中、なまえとカイジは買い出しのため外へ出た
暖房をたいて男6人が騒ぐ部屋で火照った頬に冷たい風が吹く

「あーあ、元気でいいですねー…」

半ば顔をマフラーにうずめてポケットに手を突っ込み、肩をすぼめてさかさかあるくカイジは実に寒そうでなまえは爆笑した

「あはは!なにカイジ寒いの?」
「当たり前だろ、クリスマスだぜ?」
「そうだよね、今日クリスマスなんだよね」

ふふ、と嬉しそうに笑うとなまえは後ろからカイジに抱きついた、もとい、飛びかかった

「そりゃ!」
「うおっ危ね!なんだよ!」
「暖めてやろう!」
「あ、歩きにくいから降りろって!」
「カイジ来てくれてありがとな」
「ん…どうせ、ヒマだったし」
「ありがと」
「い、いいって、別に」
「カイジ」

ふとなまえがさっきまで飲んでいた柑橘系の酒の香りがして、カイジは密かに溜め息を吐いた

「おい、なまえ」
「ん〜」
「ああもう…ガキかって…」

ぐずるなまえを引きずって歩くカイジ
暖かくはある
というより何故か顔が火照る
なまえの髪の毛がカイジの顔にふわふわとさわる

「…なあ、なまえ」
「ん?」

そーっとなまえの頬に口付けると、すぐにばっと離れて歩き出すカイジ

「わ、わわ、カイジ」
「な、なんだよ!うう、うるせーっ!」
「えっ待てよちょっと、カイジ!」
「知るかっ!」
「えへへ、なあってば!」

いっそうマフラーにもぐりこむカイジになまえはいっそうにこにこしてカイジにどん、とぶつかる
そしてそっぽを向いたままカイジがなまえに押し付けたもの

「え…」
「ほらっ…」
「え、これ、もしかして」
「…今日はクリスマスだろ」
「わ、…嬉しー…ありがとう!!」

かわいらしいラッピングの小さな箱とカイジを交互に見てなまえは満面の笑みをこぼす
なまえの真っ赤な帽子とプレゼントに目をきらきらさせるなまえに、
カイジはクリスマスに酔うリア充の気持ちがちょっとわかった

「なあ、坂崎には用意した?」
「黙れっ…!」





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裏設定
カイジのプレゼントはカイジとなまえが遊んでて壊した定期入れ
自分も壊したのをちょっと気にしてたカイジ



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