「ふはー…疲れた、痛い」
やっとの思いでなんとか1日乗り切った…。
今日は幸い部活も生徒会もお休みの日だった。なんという幸い…!

「残る関門は…梓君…」
梓君は私の…彼氏です。
最近付き合うことになりました。
それで、帰りはいつも一緒に帰る約束なのです。
待ち合わせは下駄箱の所。


先に着いたみたいで、梓君の姿はまだ見当たらなかった。
「うーん…」
自分が生理痛で苦しんでるとか、なんか言いにくいしなぁ…。
「錫也や哉太にバレてないから、梓君にも誤魔化せるかなー?」
ボソッと独り言を言ってみた…つもりだった。

「僕に何を誤魔化すんですか?先輩」
「あああ梓君…!」
「はい、こんばんは。遅くなってすみません」
聞かれちゃ1番まずい人に聞かれちゃったよ…どうしよう。
「…とりあえず、人多いんで帰りながら話しましょうか」
動揺している私の手を掴んでスタスタ歩き始めてしまった。
「あ…う、うん」
必死に言い訳を考えていたけど浮かばない。どうしたらいいんだろ…あぁ…バレちゃうのかな…

しばらく歩いていたら、梓君が急に立ち止まった。
「…で、先輩。誤魔化すって何を誤魔化すんですか?」
あー…ここで質問しちゃうんですね…どーしよ、まだ考えてないよー…
「えと、それはー…その」
うまく話せなくておどおどしてしまう
その様子を見ていた梓君は、呆れたのか、小さくため息をついた。
「…僕に言えないことなんですか」
「う……はい…」
結局言い訳が見つからず言葉を濁してしまった。

「…所で先輩。今日、何処かで怪我しましたか?」
「へっ?してないよ?」
突然の質問に変な声が出てしまった。今日は体育は無かったし怪我なんて滅多にしない。
「そうですか…じゃあ、誰かの怪我の治療とかしましたか?」
「ううん、してないよ」
「…そうですか…おかしいな…」
ううむ、と悩む梓君。いきなりだったので私は頭に?が浮かんでいた
「先輩からなんか…鉄、というか…血の匂いみたいなのがする気がして。僕の勘違いですかね…」
的を射た質問だったので驚いた。
そんなに匂いするの…いやいや、そんなはずは…。
「ち、血?あれぇー?お、おかしいなぁー…」
もう、どうにでもなれ、と必死にとぼけてみる
そうすると、梓君は私をじっと見て
「…先輩、もしかして生理…ですか?」
ストレートに質問された…。

こんなときどう答えればいいの…
助けて神様
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