序章 1/1







ここは不思議な生き物 ポケットモンスターと言われるポケモンと人間が共存する世界
ポケモンとの出会いや別れは人間と同じようにある
ポケモントレーナーなら当然のことで私もその中の1人

『アブソル 行こうか』

私の言葉に同じベッドで眠っていた相棒のアブソルは目を覚まし 大きな欠伸をしてから体を伸ばして私に擦り寄る
私は微笑みながら頭を撫でてやると嬉しそうに鳴くアブソル
そう 私も相棒のアブソルを連れて旅をするポケモントレーナー
そんな私達の新たな旅が始まろうとしている

『さて、これからイッシュ地方を周るよ』

「ふぅん!」

そう 昨日はシンオウ地方から船を出してくれる人が居たから乗せてもらって新たな土地 イッシュ地方にたどり着いた
そしてそのまま船着場の宿で一晩泊まったのだ
どんなポケモンが出てくるのか謎に包まれているため身動きは出来ない
だが今は朝日も登って間もないが荷物をまとめ 出発の準備が整って深くキャップを被り 部屋を出て鍵を返しにフロントへ向かった

『ありがとう』

「ありゃ もう行くのかい?
もう少しゆっくりしていっていいんじゃよ?」

『いや、いい』

優しそうなおばあちゃんの声だったが人自体が堪えれない私は一刻も早く出たいがため 鍵を置いて背を向けて宿を後にした
もちろん アブソルもしっかりと後ろに着いてきている

『早く図鑑をもらおうか』

「ふぅん!」

私の言葉に答えたアブソルの頭を撫でると嬉しそうな顔をする
もちろん 顔の傷跡も撫でれば自分から手に擦り寄ってくる
私はアブソルが可愛くて微笑む
そして私とアブソルはまた歩き出した





過去に傷を負った者達の旅が始まる






序章
(じいさんや)
(どうしたね ばあさんや)
(…先ほどの女の子とポケモンはどうやら心にも体にも傷があるみたいですね)
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とりあえずイッシュ地方に上陸させました!
アブソルの鳴き声がわからない←

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