序章(1 / 1)
(シェリー、お前は自分の為に戦え そして守れ
お前が信じられるのなら、それに突き進むのだ)
そう言って微笑みながら優しく撫でてくれる手
そして最後に見た父の顔
(シェリー!!!!)
憧れ、尊敬していた良き父は私を守る為に亡くなった
守る為に抱きしめて庇ってくれた父の最後の温もりを忘れる事はないだろう
(シェリー…お前が…無事で良か…った…)
腹からも背からもあちこちからも出血が止まらなく横たわる父が軽く微笑む
泣く私に父は手を私の頭に乗せて撫でる
(私は私のために…したのだ…
お前が泣くことでは…ない…)
息を絶え絶えにしながらも撫でてくれる父
(お前は…1人ではない…
愛された…自慢の娘だ…)
父の手を握ったら少しずつ冷たくなっていったことを覚えている
少しずつ青白くなっていく父の顔を今でも覚えている
(強く…な…れ… シェリー…)
───────そして父は息を引きとった
あの頃の私にはわからなかった
でも父様、今の私は父様に言われた通り強くなりました
昔の私と比べたらですが、それでも私にはまだ命を捨ててもよいと思う者に会っていません
私は何に突き進んでいけば良いのでしょうか
そして父様にとって大切な者が私だったように 私にも見つかるでしょうか
序章
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序章完成!!
続けていけるのだろうか…
頑張ります!
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