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▼ ロビン


訓練の合間に小休止をとっていたら、隣に同じく休憩中であろうロビンが来た。彼と会話する内容といえば、必然的にあの人のことになる。

「クレア可愛いなあ、本当にクレア大好き………異性として」
「ナマエ…お前、怖えよ…」

私の発言に頬の筋肉を引き攣らせるロビン。彼が私と言葉を交わす度に、ドン引きしているのはいつもの事だ。視線の先には、グレイと話しているクレアの姿がある。どうやら、またグレイが熱烈アプローチをして彼女を困らせているようだ。

「グレイ…許さない」
「まてまてまてナマエ!身内殺しはやめような!?な!」

魔道書を構えた私を、血相を変えてロビンが止めに入る。どうして止めるんだ、と尋ねたら「常識的に考えて当たり前だろ!?」と返された。いつもは能天気なくせに、変なところで気がまわる。

「それにしても、グレイはすごいよなー。クレアに手を出したら、ナマエに命を付け狙われることになるのに」
「否定しない」
「否定してくれ…」

私の切り返しに、ううっと頭を抱えるロビン。そういえば彼も、以前クレアが好きとかなんとか言っていた気がしたが、今はどうなのだろうか。

「ロビンもクレアのことが好きなの?」
「そんなわけないだろ…お前が背後にいるし」
「良かった!」
「それに、今は暴走したナマエを止めるっていう重要な役目もあるしな…」

彼は疲れたように、そう小さく呟いた。少し失礼だと思う。


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