「失礼する」
「お、千本桜じゃねえか。どうしたよ。今日は隊長、非番だろ?」
「白哉なら、ルキア殿とともに緋真様の墓参りへ向かった。今は二人にしてやりたくてな、俺と袖白雪は各々の隊舎へ出向くことにしたのだ」
「そうか、墓参りか……」
「どうせ屋敷にいるのなら少しでも仕事を減らしてやろうと思い、こうして来たわけだ」
「おお、悪ィな。助かるぜ、千本桜」
「……勘違いしているようだが、俺は貴様の仕事を手伝いに来たわけではない」
「へ?」
「俺は、明日の白哉の分の仕事を減らしに来たのだ」
「ハァ!? 隊長の分だけかよ!」
「当然だ。なぜ、俺が貴様を手伝わなければならぬ。蛇尾丸にでも頼れ」
「あいつらはダメだ。書類の作成も処理も整理もてんでできやしねえ。しかも、今日は朝から二人で遊びに出掛けやがった」
(……だからいないのか)
「少しでいいから手伝ってくれよ」
「……白哉の分が済んだ後でなら」
「! おう! ありがとよ、千本桜」
「仕方のない副官だ」










(それでも主が認めた副官ならば)

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