「びゃっくん、金平糖もらいに来たよ!」
「……私は兄の菓子箱ではないのだが」
「びゃっくんのくれる金平糖が一番おいしいから大好き!」
「……」
「ダメ?」
「……(ぽすっ)」
「わぁ! ありがと、びゃっくん!」
「次からは更木に頼め」
「剣ちゃんはびゃっくんみたいにおいしい金平糖、持ってないもん」
「……二人で買いに行けばよかろう」
「二人で、買いに?」
「それなら問題はあるまい」
「そっか……うん、そうする! 次は剣ちゃんと買いに行くね、金平糖」
「ああ」
「で、それがなくなったら、またびゃっくんのところに来るね」
「……」
「どーしたの?」
「……なぜまた私のもとへ来る」
「順番! 剣ちゃんの次はびゃっくんで、びゃっくんの次は剣ちゃん!」
「私を入れるな。ずっと更木に買ってもらえ」
「えー! びゃっくんからも欲しいよ」
「……」
「あたし、このおっきいお屋敷も隠し部屋もびゃっくんも大好き!」
「……待て、今何かおかしかったぞ」
「だからまた、金平糖もらいに来るね」
「……」
「びゃっくん」
「……好きにしろ(ため息)」
「やった! やっぱりびゃっくんは優しいね!」
「ふん」
「そうだ、今度一緒に買い物に行こうよ。剣ちゃんも入れて三人で、みんなの好きなものを買うの!」
「やめろ、虫酸が走る」
「剣ちゃんにはあたしから言っておくね!」
「……やめろ」










(へへ、剣ちゃんもびゃっくんも金平糖も大好き!)

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