「く、朽木隊長!」
「これ、私たち六番隊女性死神からの気持ちです!」
「……何だ、これは」
「チョコレートです」
「隊長、今日はバレンタインデーですよ」
「ああ……現世のくだらぬ行事か」
「そんなことおっしゃらずに、受け取ってください!」
「隊長は甘いものを嫌っていらっしゃるので、ちゃんと甘さ控えめにしました!」
「「「どうぞ、朽木隊長!」」」
「……」
「六番隊の女性死神、全員の気持ちなんです」
「どうかお受け取りください」
「……そこまで言うなら、頂こう」
「!」
「あ、ああありがとうございます!」
「嬉しいです!」
(……何がそれほど嬉しいのだろうか)
「隊長、中に六番隊女性死神全員のメッセージカードが入ってます」
「めっせーじかーど?」
「一人一人が隊長に向けての気持ちを簡単に綴った、ちっちゃな文のようなものです」
「仕事の話ならば、直接訊くが」
「「「違います!」」」
「……何がだ」
「メッセージカードには、隊長への日頃の感謝を込めた言葉や気持ちが綴ってあるんです」
「もちろんそれだけじゃありませんよ! 普段は言えない女心も書いてあったり」
「……そうか(女心?)」
「今回は上位席官の私たちが代表しましたけど、みんな気持ちは同じですから」
「返事は書けぬぞ」
「はい、承知しております」
「……みなに」
「?」
「礼を言っていた、と伝えておけ」
「「「は、はい!!」」」









(お慕い申し上げております、朽木隊長!)

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