「白哉様! 大変でございます!」
「どうした」
「ご存じですか!? 師走の二十四日に“重國クロース”という白いお髭を生やしたお爺さんが、真夜中にこっそり贈り物を届けてくれるらしいのです」
「……誰から聞いた」
「? 海燕様からです」
(彼奴……! また緋真に余計なことを!)
「あの……白哉様。重國クロース様はどのような贈り物を届けてくださるのでしょうか?」
「……」
「必ず“物”でなければいけないのでしょうか……」
「緋真」
「こんなこと、自分勝手だってわかってるんです。でも、もしできるなら……妹を」
「案ずるな(ぎゅっ)」
「白哉様……」
「お前の妹は、必ず私が見つけ出す。だから、そのような者になど頼むな」
「……」
「頼むのならば、お前の欲しい“物”を頼め」
「っ、はい……」
「…………いや、やはり止めよう」
「……え?」
「お前が望む物は、すべて私が送ってやる。故に、重國クロースなる者には頼むでない」
「で、ですが……」
「老人だろうが何だろうが関係ない。私以外の男から受け取ることは許さぬ」
「!(真っ赤)」
「よいな?」
「……はい……」










(お前を幸せにできるのが私であればと、そう願う)

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