8 | ナノ ガブリエル
私の爪が立たないその厚い背中が憎らしい
無花果の葉
繭
目を覚まさないあなたにこの言葉を捧げます
黒蜜
嘘でもいいから欲しかったなんて泣いてるひまがあるなら奪ってみろよ
足跡も消えて視界は白に埋没してしまいました
ライト
この手紙を出すまでにどれくらい時間が経ったのでしょう
初めて名前を呼んだ日
触れあうだけで溺れる指先の魔法
横たわりながらお前の泣き顔を見てひどく穏やかな気持ちになった
愛の駆け引き
お前を泣かせちまった俺は失格なんだろうよ
最弱の神