「魔理沙だよ」
「は?」


突然なにかを言い出すのは今に始まったことじゃない。
けど、今日はこっちを見て言ってる。


「宵一には魔理沙が似合うと思う」
「隼総ー名前が訳わかんないこと言ってるよぉ」
「いつもそうだろ、名前は」


うん、そういうと思ってた。
まぁそうだから、それは仕方がないのかもしれない。
…仕方ないよねぇ。


「そうだけどぉー」
「宵一が魔理沙やるんなら、わたしはフランドールか霊夢やるよ、うん」
「名前の話にすこしもまったくついていけなーい」
「コスプレでしょ」
「いえす香宮夜」


横から入ってきた星降の言葉にようやく意味が分かった。


「宵一って魔理沙っぽくない?」
「ダルそうなとこは似てるね」
「でしょー?」
「ねェ、」


彼氏の前で他の男と仲良くしないでよ

耳が弱い名前にはちょっと声を低くして耳元で言えば顔を真っ赤にして静かになる。


「でー、フランなんとかと霊夢ってどんなカッコー?」
「フランドールね。ほら、金髪で赤い服のがフラン。黒髪の巫女服が霊夢。魔理沙はその隣の魔女」
「へぇー。名前ー、僕こっちの巫女服着てほしいなぁ」
「着てって…」
「名前が着たらエロそうだしー」
「ばか!ぴちゅれ!」








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