22/エンディング | ナノ
22/エンディング

『……キミに話したいことがある』
『キミと初めてであったカラクサタウンでのことだ。キミのポケモンから聞こえてきた声が、ボクには衝撃だった……。なぜならあのポケモンは、キミのことを[スキ]といっていた……[一緒にいたい]といっていたから』
『……ボクには理解できなかった。世界に人のことを好きなポケモンがいるだなんて。それまでそんなポケモンをボクは知らなかったからね……。それからも旅を続けるほどに気持ちは揺らいでいった……』
『心を通い合わせ、助けあうポケモンと人ばかりだったから。だからこそ、自分が信じていたものがなにか確かめるため、キミと闘いたい……。おなじ英雄として向き合いたい、そう願ったが……』
 私はそうは思わない。あなたとトモダチになりたい。という小説が無性に書きたくなりました。
『ポケモンのことしか……いや、そのポケモンのことすら理解していなかったボクが……多くのポケモンと出会い、仲間に囲まれていたキミにかなうはずがなかった……』 
『……さて、チャンピオンはこんなボクを許してくれたが……、ボクがどうすべきかはボク自身が決めることさ……』
『ミズチ!!キミは夢があるといった……。その夢……かなえろ!すばらしい夢や理想は世界を変える力をくれる!ミズチ!キミならできる!!』
『それじゃ……』

『サヨナラ……!』

 ――いまの音なに?えっ、えっ、スタッフロールはじまっちゃった……えっ。
 レシラム逃がして飛び降りた?飛び降りちゃったの!?いやまさかポケモンでそれはない、はずだよ!私の小説じゃあるまいし、投身とか絶対に許さないんだから(;ω;`)
 お……うっすらと、なにか……。れ、れしらむさんなっちゃんどうなったんですか。
 あああー!!大丈夫、生きてる!なっちゃん生きて……る?生きていて!
 きっとドンッって音はレシラムさんが飛び立つ音やったんや!万が一レシラムが捕まえられるような状況になったら、なっちゃんはお空の国に旅立ったんだと思うことにします。
 
 それにしても、最後の台詞が[さよなら]か。またねとは言わず、再会を願うような言葉も言わなかった。あまつさえ『キミの夢は必ず叶えろ!』という呪いをかけていかれたよ。ミズチさんは夢に生きることになってしまうじゃないか、ひどい子だね。あとで謝りに来てよね。絶対だよ。

 それじゃ……の空白に彼はいったい何を思ったのだろう、と考えると切なくてしょうがない。

 最後のSEがとんでもなかったせいで(゚д゚)!?となったままDSをぽかーんと見つめて終わる感じでした、今回のスタッフロールがすっきり目だったせいで放心状態になってしまったよ……。なんだろうこの切なさ。
 
 エンディングまで泣かなかったよ! エンディングはどうだったかって?
 そりゃ、ね。

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