こんにちは。今回書かせて頂きましたあたりめです。前置きはここまでにして、このお話の補足というか言い訳を少し語ろうかな…と!苦手な方は戻ることをお勧めします!

読んでもらうと分かる通り、ドッペルゲンガーのお話です。何故か白竜がもう一人現れるという。
私の考え…というか設定だと、文中の白竜(ただし最後に追いかけてきたのは除く)は全て同一人物です。だから白竜は喫茶店にもいたと言えるし、図書館にもいた。思い込み、というものです。本来ドッペルゲンガーは周囲の人間と会話をしないので、これはドッペルゲンガーではなく白竜本人だということが分かりますが…きっと本人には行った記憶がないのでしょう。実際に解離症状というものがあり、自分が行ったことが意識化されないという症状があるそうなのです。白竜は軽い解離症状に陥っていたという設定でしょうか。
そして、シュウはその話を青銅から聞いていた。前々から白竜に心を寄せていたシュウは、この症状を逆手に取ろうと思ったのです。文中の「準備を…」というのは、いかにして白竜を落とすかを考えていたんですね。
吊り橋効果というものをご存知でしょうか。ある男女が恐怖を一緒に体験すると、その間で恋が生まれる…という。心理学の一種です。それを少し捏造…というか改変…というか。今回は一緒には体験していないんですけど、死ぬほど怖い思いをしたとき、丁度いいところに助けに現れるとその人に惚れこんでしまうのではないかなぁと思ったのです。それを利用させて頂きました。
白竜が大学から帰るときに追いかけられたのは、あれ実はシュウです。髪型もそもそも違うので、いくら暗がりだろうと白竜は自分ではないと気付くはずです。しかし、白竜は一度も後ろを振り向いて確認しようとは思わなかった。よく言いますよね、ドッペルゲンガーに会うと死ぬ、と。兎に角確認しなければセーフだと思ったのでしょう、白竜は絶対に確認しようとしませんでした。シュウはそこを狙ったのです。きっと彼はもう一人の自分の登場に戸惑っていて、周りのものに疑心暗鬼になっているだろう。だからきっと後ろをついて行けば、たとえ僕だったとしてもドッペルゲンガーに勘違いされるだろう、と。
シュウの予想は見事的中。白竜はシュウの罠にまんまと騙され、そしてシュウを好きになってしまう。でもよくよく考えてみると白竜は「あぁ、やっぱり」と言っているんですよね。だからシュウがこんな小細工しなくても、多分白竜はシュウを好きになっていたと思うんですけれど。シュウは一刻も早く手に入れたかったのでしょう。病んでますね。

とまぁこんな感じなのですが…お分かりいただけたでしょうか…?ネタばらししてみると怖くもなんともねーじゃんと思われてしまいますが、それはあくまで第三者から見た場合です。白竜はシュウが追いかけてきたことも知らないし、自分とドッペルゲンガーが実は一緒だということを知りません。つまり白竜視点から見ると、このお話は「奇妙」なのです。お題から逸れていなければいいのですが…ちなみにタイトルはシュウも白竜も当てはまると思います。二人とも心身ともにアンバランスだったから、こんなことになってしまった。白竜は身体寄り。シュウは精神的に不安定だったのでしょう。怖いですね…。

以上であたりめの自己解釈を終わります〜!最後まで見て下さった皆さん、どうもありがとうございました!
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