甘い吐息と君の温もり(土沖/戦後)
― あとがき ―
書くには書いたのに、サイトにupする前に力尽きてしまった『いい土沖夫婦の日』記念の作品です。
10月4日の『土沖結婚記念日』はイラストしか上げられなかったので、今回はちゃんとお話書きました!!
本当は終始らぶらぶあまあまな内容にするはずだったのに、プロット作らず無計画に突っ走ったら前半が見事なドシリアスになってしまいました(笑)
メインテーマの『嫁総司のお鍋ふうふう』がほんの1シーン・・・。
書き始めて一年経過しても、やはり沢城は季節もの作品には縁遠いみたいです。
ちゃんとその日にup出来た試しが全然ない。
土方さんと総司って結構な年齢差があるので、必然と土方さんは総司に弱音とか自分の弱い部分を見せなかろうと強がってしまうのではないかな・・・と思うのです。
年上だから・・・とかそんな簡単な意味ではなく、自分が精神的に崩れてしまうと総司が安心して生きられない、不安にさせるわけにはいかないと、本能的に自分を押し殺そうとしてしまう気がしてならないのですよね。
でも、過去のことを思い出すとたまにどうしても抑えきれなくなってしまって、あのように「行くな・・・」と必死に総司に縋ってしまう・・・。
大事にしているからこそ強い存在で在り続けたい。
終わりが近いことは知っているけれど、愛しているから絶対に離れたくない。
矛盾しているとわかっていても気持ちが止められなくて、苦しくてたまらない。
夫婦土沖を書く時によく使う表現なのですが、土方さんにとっての『総司』は、自分に残された最後の宝物だと思うのです。
喜びや悲しみを分け合ってきた仲間も、全てを投げ打って築き上げたものも、何もかもを失い自分自身でさえ世の中では既に死んだものとされている。
でも、総司だけは自分と共にいてくれる。
記憶の中の土方歳三じゃなく、今を生きる土方歳三の傍にいて、一緒に笑ってくれる。
戦後の土方さんは、お嫁さんになった総司のことをそんな風に唯一かけがえのない存在だと思ってくれていたらいいな。
・・・という沢城の願望です(笑)
土沖夫婦よ永遠に幸せであれっ!!
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