≪戦士へ訊う≫

(1/5)

戦場に、煌びやかな光が一筋。

緑が生い茂る中、黄金の髪を靡かせて男が走る。暗い森の中でその金色は眩しいほどに目立っていた。
敵兵は走りながら、移動する黄金を狙い弾丸を打ち込む。
しかし男は巧みに木を利用して避けてゆく。ゲリラ戦に慣れているようだ。
静かな攻防戦が続く中、突然、雲に覆われていた太陽が顔を出した。少し目が眩む。
すると走っていた黄金が動きを止めた。見ると、手には重そうなガトリング砲が握られている。
ドルルルルル…。森の中を凄まじい轟音が駆け巡った。
避ける間もなく身体の肉が弾ける。一瞬のできごとだった。
しかし、敵兵達は意識を手放すその一瞬、太陽より眩しい笑顔を見た気がした。


「強さの証だべ!」



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