≪caramel kiss≫

(7/7)

キャラメルを一欠け頬張ると
君は誘うように唇を舐めた

そのいやらしい微笑みに
僕は抗うこともせず

ゆったりとした口付けに
たちまち僕らは溶けてゆく

僕も
君も
世界も
ほら
わずかな熱で、繋ぎ目さえも

しつこいくらいに甘く
呆れるほどに苦い

あっという間に唾液に溶けて
残された寂しさに
少しだけ、とまどう



***
アラシヤマの色香に抗えないトットリ。
たぶんキャラメルってそんなすぐ溶けない。




*prev | | next#


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -