こんな誕生日も1/3









「傷つけて、傷つけられて


憎まれて、殺し合って


好きになって


愛し合った





そんな色々あった僕たちですが」


「ああ」


「ついに三年目を迎えようとしています」


「どうして三年という数字なのか俺には疑問だが
つっこまないでおく」






「…」



「…」






「うるさいよアスラン
大体なんで君がいるの、どうしてシンじゃないの」


「仕方ないだろ!
お前のせいじゃないのか?」


「…」


「お前がイラついている理由もわかるけどな…
誕生日という日なのに逃げられているんだし」


「ちょっとその言い方やめてよね
僕は逃げられたわけじゃないし、シンが何故かいないんだよ
絶対誘拐されたんだよ!」


「シンだって鍛えられた人間だぞ?
そんな簡単に誘拐されるわけがない」


「いや、きっとあのワカメ議長あたりに誘拐されたんだよ
怪しいことにレイの姿がない、これは決まりだね」


「大した情報もないのに勝手に決めるな!」





ぎゃあぎゃあとキラとアスランが言いあいを始め二人のいるところが騒ぎ始める


ああうるさいな、あの人達はと周りの人達は思っているだろう





「あらあら、キラ
どうしましたの?」



「!
ラクス」






キラはラクス様を見かけるとアスランに自作の偽ハロを投げつけて

すぐ、名を呼んだピンク色の歌姫の元へ駆け寄った



「どうしようラクス…!!
シンが、シンがいないんだ!」


「まあ
とうとう捨てられてしまったのですか」


「違うよ!なんでラクスまでそう言うのさ!」


「うふふ」


「まさかラクスがシンを隠したんじゃ…!?
結構君はえげつないこと考えてるし怪しいよね」


「んまぁ」


「キラ、落ち着け!
ラクスを怒らせる気か!」





キラが何か言うのをアスランは止めようとするが、
二人のどす黒い空気が周りを漂う


うわぁなんか寒気してきた










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