どうして?
そんな問いばかりが頭に浮かぶ。
どうして、君は目を開けないの?
いつも、その大きな瞳に僕を映してくれた。
ねぇ、早く目を開けてよ。
ねぇ、僕のことをちゃんと見てよ。
ねぇ。
どうして、君は何も言わないの?
いつも、その澄んだ声で僕の名前を呼んでくれた。
ねぇ、早く何か言ってよ。
ねぇ、その声を僕に聞かせてよ。
ねぇ。
どうして、君は僕の手に触れないの?
いつも、その暖かな手で僕を包んでくれた。
ねぇ、早く僕の手に触れてよ。
ねぇ、僕をぎゅと抱き締めてよ。
ねぇ。
僕の目に君は映るのに。
僕は君の名を呼ぶのに。
僕は君を抱き締めるのに。
そう、僕は君を抱き締める。
僕は君を抱き締めたんだ。
ただそれだけだよ。
それだけなんだ。
それなのに。
どうして?
どうして、君は息をしないの?
いつも、僕の隣にいてくれた。
ねぇ、早く息をしてよ。
ねぇ、僕の隣に立っていてよ。
ねぇ。
ねぇ。
どうして、君の首に指の跡がついているの?
ねぇ。
ねぇ。
どうして?
ねぇ。
ねぇ。
ねぇ、どうして?
――――――――
どうしてこうなった。
嘘です、計画通りです。
狂ってる系が好き←
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