わたしの涙で貴方が救われると言うのなら、わたしは一滴残らず差し出して涙で曇ることのない両の目で貴方とあの子の未来を映すの

上澄みだけの愛情で着飾った言葉は容易く舌の上を滑るから、今日も私は伝える術を知らぬこの片恋に溺れている

薬指の爪を君の好きな色で塗りつぶしたら、君の両眼があの子を映す理由が少し分かった気がした

わたしの心の君に関する欠片に埋もれたら、あの夢のぬくもりにもう一度触れることができるだろうか

君を忘れたらわたしはわたしでなくなるから、この五感を全て引きちぎられようともわたしは暗闇の中で奇跡を求めたりしない


▽できる限り長文で幸せな片思い
-悠斗さん