退廃的な彼の接吻
六畳一間の宇宙
美しいこの世の終極
ふたりぼっちの午睡
毒牙と花冠
誰も傷つかない優しい嘘
灼けつくような焦燥感
ひどく懐かしい羊水の感触
くちづけるためだけの唇
わたしがいない彼の記憶
ずるくて臆病なただの睦言
君を忘れる優しい魔法
絶望の前の儚い希望

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