真実の残り火
愛を語る死にたがり
夏の静寂(しじま)を抱く
紅蓮に身を投げ終焉
ロンドンストリートの最期
青空に朽ちた碧眼
はためく瞳に響く声
雨待ち風
震える微熱
戦場の海が笑う
それでもいいよ
シャングリラの夜明け
大海原に瞑目
バスタブに堕ちていく
麗らかに燃え尽きる
愚行を孕んだ内側
午前3時のバスタブにて
火照る頬の甘い囁き
雨脚と君のご機嫌について
この傷を笑ってよ
躍動する僕の左半分が証
墜ちた妖精
嗜虐的な君に神様が与えた口付け
花と骸
名前など取り上げてくれて構わないから
凍てつく夜をちりばめて
従順な君の哀しい愛の肯定
――ではまた胎内で