plan | ナノ


▼ わくわくざぶーんと三騎士

「わぁお、人のいないプールとか冬とかしか見たことない!」

「所有者はあのギルガメッシュですからね。貸し切りなんて造作もないんでしょう」

「セイバーとかがナンパされずに済むね!」

「ええ、なまえが大衆の邪な目に晒されることがないのは非常に嬉しいです。そこだけはあの男を褒めてもいいでしょう」

「見ても何も得する体してないけどなぁ。あ、でも幼児体型みたいだって笑われるかもしれない」

「私はそれでも全く構いません。後笑った者はエクスカリバります」

「伝説にもなってる剣をそんなホイホイ使っちゃダメだよ」

「それにしても可愛らしい水着ですね」

「話の持って行き方が雑だよセイバー!ありがとう!」

「今年はビキニですか」

「セイバーもビキニだよね、ワンポイントの白いリボン可愛い!写真有りですか!」

「構いません。なまえも可愛いですよ」

「二回言われた」

「何度でも言い足りないです」

「セイバーもしかして暑さに頭やられてるんじゃないかな?」

「酷いことを言いますね。思ったことを口にしてそんなことを言われるなんて…」

「あ、あ、セイバーそんな泣きそうな顔しないで!士郎くんに殺されちゃう!」

「何故そこで士郎が…」

「なんでもっと泣きそうな顔するかな!?」

「なまえは私が泣いてもどうとも思わないんですか!?」

「私も悲しくて泣いちゃうから落ち着いて!一緒にかき氷食べよう!焼きそばもいいよね!」

「…食べさせあいっこは?」

「もちろん!」

「よろしい。さあ、イチャイチャの時間です」

「計画的な感じがしてならない」



「何故私が作らなければいけないのか…」

「だってセイバー泣きそうだったんだよ?」

「演技だと分かっていて乗るからセイバーも調子に乗るんだぞ」

「泣いてる女の子を見捨てろって言うの!?」

「待て落ち着け近い服装を考えろ!」

「アーチャーの方が露出度は高いよ…。何でその水着を選んじゃったかな?」

「これしかなかった」

「嘘でしょアーチャー!?もっと他にもあったよね!?よりにもよって『ぶらっくすいまー』!?」

「なに、別に見えている訳では無いし問題ないだろう」

「いや、目のやり場に困るよ。焼きそば待ってる間アーチャーの顔しか見れないよどうすればいいの」

「そのままずっと俺だけを見ていたらいい」

「もももも、もうっ!そんなだから勘違いする女の子が泣いちゃうんだよ!私だったから良かったものの!」

「待て私は冗談でこんな事を口にしたつもりは」

「あ、わぁ、凄くいい匂い」

「…くそ、後で覚えていろよ」

「うん?」

「あ、コラなまえ。つまみ食いするな」

「流石アーチャー、すんごい美味しい」

「当然だ。君のために作ったようなものだからな」

「まるで胃袋を掴みに来てるみたいな発言。後注文したのはセイバーだからね」

「ほぼほぼ掴んでいるようなものだろう」

「いや、あー、うーん、そう、なのかな?」

「…どうせ離れられないさ」

「なに?」

「水着、似合っていると言っただけよ」

「うん!ありがとう!」

「ちょろい」

「え?」



「ほんっとちょろいななまえ」

「何だとアロハシャツ貴様!てか何でここに居るの?」

「そりゃ年頃の女の霰もない姿見れるって聞いたからよ」

「発想がもうエロ親父だよ!なんちゅー事考えて来てんの!?」

「冗談だっつーの。なまえの水着見に来たんだよ」

「変わってない変わってない。冗談が何一つ変わってない」

「あー、やっぱ生っ白い肌してんなぁ。お前、男をホイホイ誘惑してんじゃねーぞ」

「勝手に惑わされてるだけでしょーが。水着の女の子なんてほら、あっちに凛も桜もいる」

「違うんだよなぁ。好きな女の水着ってのはまた格別なんだよなぁ」

「な、何をいきなり…」

「お?照れてんのか?」

「五月蝿い!百戦錬磨のランサーにとったらそんな軽口は日常茶飯事なんだろうけど、慣れてない私からしたら怖いものがあるんだからね!」

「…なぁ、お前もしかして俺が誰にでもこんな事言ってると思ってんのか?」

「え、思ってるし事実だと受け取っているけども」

「誰情報だよ?」

「一昨日花屋でバイト中のランサーにナンパされてた女の人がいたって桜が言ってたし、昨日は学校帰りに凛がナンパされたって」

「………。身に覚えがねぇなぁ!」

「嘘が下手くそだねぇランサー」

「うるっせぇ!真に受けろよ馬鹿!」

「はいはい。プールで頭冷やそうねぇランサー」

「オイ、聞けって。マジだっつーの。流してんじゃねーぞ」

「流れるプールは向こうだよー」

「そっちじゃねぇよ!」

「大丈夫大丈夫。いつか絶対振り向いてくれる女の人が現れるからねぇ」

「くっそが、己の性分って奴を初めて呪いたくなったわ」

「しーんぱーいないさー」



「ざまぁみなさいランサー」

「ざまぁみろランサー」

「あ?何だテメー等調子乗ってんじゃねぇぞ?」

「やめて下さい。男の嫉妬は見苦しいですよ」

「ハッ、相手にされなかったから機嫌を悪くするとは。子供かランサー」

「よし決めた。お前らそこから一歩も動くなよ。その心臓抉り抜いてやる」

「今からなまえとのイチャイチャタイムです。邪魔はさせません」

「ふむ、そこだけは全力で邪魔してやるからなセイバー」

「お前らを始末してからなまえとブルーハワイのかき氷食ってやる」

「レモン味にしなさい!」

「そこはイチゴ味だろう!」

「うるせぇ!指くわえて黙って見てろ!」


□二周年記念



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