「うええええ」

「うお、何だよどうした」

「聞いてよ黒ちゃんんんん！」

「聞き方可愛く」

「鉄朗、聞いて…？」

「…よし」

「毎回やるこれに何の意味が…。あのね、ツッキーにうるさいって言われた…」

「あ？ツッキー？」

「な、何でそんな怖い顔するの。鉄朗もツッキー好きでしょ？」

「いや、まあ、アイツはなぁ…」

「？」

「兎に角、恋人のオレを差し置いて月島と何してたんだよ？」

「言い方に棘があるよ鉄朗くん」

「い、い、か、ら！」

「ほっへらひっはらはいで！」

「おら、吐け。こら、何してたんだよ」

「うう、鉄朗がヒドイ…。研磨にチクってやる」

「なまえちゃぁん？」

「ただ単にツッキーと電話してただけだよ。向こうからかけてきたのにいきなり怒るなんて酷いと思わない！？だからその顔怖いからやめて！」

「…月島はなまえが俺の女だってちゃんと知ってるよな？」

「わぁ、そんな言い方されたら照れる。あ、あ、ごめんなさい！知ってる知ってる。ツッキーに一番に報告したもん」

「だよなぁ。…ちゃぁんと俺のもんだって牽制だってしてる筈なんだけどなぁ」

「なになに？」

「なまえは知らなくていいの」

「おうふ、頭を撫でられるだと…？うううう、好きだよ鉄朗！」

「おう、知ってる」

「知られてた！」

「諦め悪いよなぁ、お前の幼馴染みも」

「なんの話かわからな、あ、やだ、もっと撫でろ」

「んー、可愛い可愛い」

「へへぇ」

「結局なんでアイツ怒ったんだよ？」

「知らないよう。ツッキーに鉄朗のカッコイイとこいっぱい喋ったらうるさい黙れって言われたんだよう。私なんにも怒られるようなことしてないのに…」

「……なまえ、」

「なぁに？」

「ちゅーしよーぜ」

「え、え、ここ外…！」


2015/08/13