うっさいっすわ」
「財前ちょい待ち…いってもうた…」

* * *

「あんなぁ、白石にそりゃあキツイで?お前白石のこと好きやったやないか。どないしてん?」

謙也くんに昨日のことを相談する。
別に信用しとるわけやないけど、同じクラスやったしな。

「俺はそんなこと聞いてんとちゃいます。
部長、怒ってはったんですか?」
「怒っては無かったけど、ショック受け取ったで」

「珍しいもん見れたわ」と笑う謙也くんに一発パンチをくらわしてやった。

「はぁ…」
「お前それが先輩に対する態度か!?」
「先輩らしい先輩と思っとるんは白石部長だけですわ」
「…なんやかんやでやっぱり白石のこと好きなんやないか」

そう言って大げさにため息をつかれた。
うわ、キたこれ。めっちゃ腹立つ。

「謝ってきたほうがええんちゃう?」

そういわれてハッと自分を取り戻した。

「さすが謙也くん。たまにはいいこと言いますね。
ちょっと行ってきます」

ガタッと席をたって、白石部長がいるでろう、3−2まで走った。
俺が走って行ったあと、謙也くんが、
「世話のやけるこっちゃ…あのバカップル」
と言っていたのは俺は知らない。

* * *

ガラっとドアを開けると白石部長が哀しげな表情で窓のそとの夕陽を見ていた。

「なんで…そないな顔してはるんですか」
「財前っ…!?」

部長の言葉も聞かず、続けた。

「もう、そないな顔、せんといてくださいよ…」
「光…」

ぎゅっと部長の袖を掴むと、元の呼び方に直った。

「部長が元気ないと、調子狂ってまうん…」

だから…、

「これからも、俺の傍で笑っといて下さい」

そういうと部長は微笑んで「おん」っと言ってくれた。
そんな部長が儚くて、消えてしまいそうで…でも暖かくて、俺は部長を抱きしめた。

夕暮れが俺たちをやわらかく包んでいく。
そんな優しい空間に、甘い空気。
そんなシチュエーションに酔いながら、
俺は絶対にこの手を離さないと誓った。



――――あとがき―――――
光くん、白石、すまん…
大阪弁(関西弁?)わからない…
しかもビミョー…

ごめんなさい、またしても意味不っす。
ここまでこんな駄作を読んで下さって、ありがとうございました!!


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