これまでのあらすじ☆ 階段で足を滑らせた白石部長を見事キャッチした俺はそのあとの部長の微笑みがハートにずきゅんしてあの日あの時あの場所で君に会えなかったら僕らはいつまでも見知らぬ二人のままにならなかった。うん、わかんないな。 そしてあろうことか、キレイ系男子ならイケると思い、雑誌に載ってたキレイ系男子をじっと見つめていたが、なんにもなく、代わりに白石部長と対峙しているところを想像したらどきがムネムネ…ちゃう、胸がどきどきした。 何故ナゼホワイ?な ぜ ? 「財前」 「うっ、わぁ…!謙也くんか…びっくりさせんなや」 「もっと俺という先輩を敬えや」 「なんですか?」 「そんな不機嫌オーラ全開すんな。ていうかさっきっから何を見てたん?」 俺の視線をたどり、その人物をみつけると謙也くんはニヤリと笑って見せた。うわぁ超腹立つこいつ。ほんま顔面にパンチいれたろかと思った。だが俺は大人だから我慢する。俺、えろい…違った、偉い。 「白石かぁ〜分かるでぇ…俺も告白して玉砕したわ」 「はっざまぁみろ」 「あの、財前くんキャラキャラ」 危ない。俺の口はなんて素直なんだろう。やっぱり根が素直やからな。謙也くんとは比べものにならへん。 というか今こいつ爆弾発言しよったな。 俺も告白して玉砕したわ ん、俺も告白して玉砕したわ? ……………。 「したんかお前!」 「ちょ、おま…さすがにお前は傷付くで」 「そんなん今はどうでもええねん!白石部長、男同士とかその、…大丈夫なんすか?」 「大丈夫みたいやけど…」 ただ、と言ったところで白石部長がこっちに向かってきたからそこから先は聞けなかった。 結局今日の収穫は白石部長はコッチもいけるってことと、部長は俺に脈ゼロってことだけやった。 |