「男子校に入ってみないか?」
疑問系で言う割には断る事を許さない、という響きの言葉を赤月から受けたのは、一月ほど前の事。
あまりにも突拍子のない言葉に椎葉は理解が出来ず「は…?」と間抜けな返事を返すのが精一杯だった。
「だから男子校だよ。安心しろ、ちゃんと書類の類は誤魔化してお前は17歳ってことにしとくから」
「…っ、そういう事じゃない!!なんで急に男子校なの!?」
そう椎葉が叫ぶと赤月はめんどくさそうに溜め息を吐くと話し出した。
要約すると、依頼人の息子が学校で脅され酷い目に合わされたので復讐して欲しい、との事だった。
「いじめっこをぶちのめせ、そういう事?」
「あぁ。ついでに写真撮られたらしいからソレも取り返して欲しいんだと。」
「というか男子校でしょ?赤月が行ったらいいじゃない。」
「その男子校ってのが全寮制なんだ。所長が事務所を空ける訳にもいかねぇし、それにお前の方が強いし」
「だけど、」
「手続きは山城がしてくれるから!」
頑張ってくれたまえよ!!と笑う赤月をとりあえず蹴り飛ばした。
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