とある晴れた火曜日の午後。
暖かい日差しが教室に差し込んでいる。
黒板の前で左手に教科書右手にチョークを持った教師がやたらと流暢に教科書の英文を読み上げている。
しかし不良偏差値が高めな上、昼食後の授業であるため多数が夢の国だ。
もちろん、橘もその1人。
眠気でだいぶはっきりしない意識で隣を見ると、黒板の英字の羅列をノートに書き写す三上の姿が目に入った。
「うお…お前よく勉強なんてできんな」
午後の授業は無理だな俺は、などと言いながら頬杖をつく。
ノートと黒板を行ったり来たりしてた視線が橘に向いた。
「…お前な、とりあえず起きろよ」
「眠気には勝てないよね」
そう即答した橘に微妙に呆れたような目を向けた。
「いっつも赤点ギリギリなのにいいのかお前」
「三上、午後の授業は寝るためにあるんだよ」
そんなわけねぇだろ、と突っ込んで三上は黒板に視線を戻した。
が、再び橘を見て
「おい明日…」と言いかけたがそのまま停止する。
橘は寝ていた。
つい30秒くらい前まで起きてたよな、とかこんな早く寝れるのか、などと考えたがまた授業に集中する事にした。


「今日英語テストかよ!!」
「そうだけど?」
「教えろよ三上の阿呆ー!」
コイツ赤点とればいいのに、と思った三上なのでした。





それはない。の春海さまへ
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