これが日常(秋宮) | ナノ





昔から落ち着いてるやつだった。

「りょーか」
「なに」
俺がいくらちょっかいを出しても無視か適当に返されるかで怒られたり喧嘩になったりという事はなかった。
「ひまー」
「そ」
「…涼華ちゃん冷たーいっ!」
よよよ、と泣き崩れながらちらりと幼なじみを見る。
彼女の視線は数学のノートに注がれている。
一切こっちを見る気はないらしい。
…幼なじみより数学の方が大事なのかよ。
手近なぬいぐるみを掴んで彼女の足下に投げる。(もちろん当たらない程度に)
「…」
「涼華」
「…」
「構え、よ」
「…仕方ないな」
ようやくこちらを見た。
結局、彼女は優しいのである。



これが日常



当サイトでの初作品。
基本的に会話文ばっかり書いてるもので、途中から迷子になりました。





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