「なんか癖になっちゃって、同じ監督の作品だって言うからエディからまた借りてきちゃった」
「嫌な予感しかできへんのやけど…」

ロルフの腕の中の鶏を撫でる。
この間も逃げ出して捕まった鶏と同じ鶏だろうな、またロルフと一緒の呆れたような微妙な顔をしている。

「えっとね、スラム街育ちの主人公が自分の出生の秘密に迫っていくヒューマンものだったの」
「あれ、今回はまともなやつやん」
「んーん、実は主人公はサイボーグで、途中から巨大合体ロボになってパイのための世界最高の食材を探しに行くんだよ…」
「またパイなん?!」
「そして悪の手によりゾンビだらけになったスラム街に最高のパイのために一人で突入するんだけど、主人公が故障しちゃって、結局バッドエンドだった」
「またゾンビなん?!」
「うん…で私考えたんだけど。明日ロルフが壊れちゃったらどうしよう!」
「ちょっと待ってや ( ゜д゜ ) 。人間やのに壊れるっておかしない?」
「あ、ゾンビが良かった?」
「ちゃうよ、そこやなくて」
「ハッ…パイ?!」
「だからちゃうて!」



(書いててちょっとパイとゾンビが何かわからなくなってきた)

     

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