かっこいい兵長はいません。
いつかのリクエスト作品。



「もうっ、エレンここほつれてるよ!」
「あ、すみません…」
「後で縫っとくね。」
手間がかかるなあもう。えへへすみません。
とか笑いあうコイツ等は俺の部下なのだが実に腹立たしい。片方は巨人化する少年。もう片方は自分の可愛い恋人。その二人が目の前でキャッキャッうふふされたら誰でも少しは腹立たしく思うであろう。とにかくリヴァイはご立腹であった。
「チッ…」
その証拠に先ほどから舌打ち連発である。軽く演奏のようになっている。
「あ、ご飯食べに行こうエレン君!」
「えっ!あ、はい!」
エレンの手を掴み走り出すなまえ。ああ!もう腹立たしい!!!くそ!!
胸についてるこの、ひらひら…スカーフだスカーフ!!これを噛んで引きちぎりたい!!
それほどご立腹なのである。

食堂で陰から見ると仲よさげに話す二人。オイ、気付けなまえ。いや、気づくはずだ。俺たちは付き合って結構長いから心がシンクロ「するわけないじゃん!!」振り向くと大爆笑するハンジがいた。
「エスパーかよ!!んなことあるわけない、わけないよねスミマセンスミマセン!!」
絶対に後で削いでやる。
「チッ、なまえは…!?」

「エレン君あーん!」
「ええっ!!そ、そんな…」
あーん…だ、と?
俺の見間違えだと誰か言ってくれ!!!
「ほらほら零れちゃうよ!!」
「えっえっ、あ、あーん」
もう我慢ならん…、
「オイ。」
「あれ?リヴァイ!」
「へ、兵長…」
「なまえお前は何をしている。」
「エレン君に食べさせようと思って!」
もう、しばらく黙ってくれ。
エレンは事態を察知したようでオロオロしている。後でゆっくり削ぐから安心しろ。それよりもまず、
「お前は俺の彼女だろう。そういうことは、その、あまりしないでくれ。」
そう言うとなまえは一瞬キョトンとしたがすぐにふにゃっと笑った。
「私はリヴァイしか見てないよ?」
なんなんだコイツは。もう知らん。今日の夜お前がどうなっても俺は知らんぞ。
「リヴァイが一番だよ!」
「部屋に行くぞなまえ。」
「え、やだよ。」
いやがるなまえを引っ張る。
さあ夜は長いぞ。


「エレンーごめんねリヴァイがさあ!」
「え、いや、はい。」
なんなんだあの二人。花をまき散らしながら去っていった二人。端から見ると大迷惑である。
「それよりもさあ〜、そろそろ巨人のじっけ「ごちそうさまでした。」」
さっさと食器を片づけて去るのが賢明であろう。


0703

兵長の嫉妬でリクエストだったんですが、
甘いのは難しいですこれなにこれ

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