大学生パロ


最近なまえのメールが素っ気ないきがしてならない。よくよく考えたらこの一ヶ月あまり一緒に帰っていない気がする。最近帰りが遅いようだし。デートに誘ってもあまり乗り気ではないようだ。
ほら、今日もまた。

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今帰った!
今日は疲れてるから寝るね(-.-)
おやすみ〜(^^)/♪
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僕はなにかしてしまったのだろうか。こんな風になったのは一ヶ月前。でもどうしても思い出せない。なにか気に障ることでもしたのかな。なまえとはつき合って結構たつ。とうとう僕に飽きたのだろうか。たしかに告白も僕だったし。ああ!もう不安で仕方ない!!

「散らかってるけど入って〜」
「お、お邪魔します…。」
久しぶりになまえとデートするわけになったのだが、所詮お家デートとかいうやつで、なんでそうなったかというと単純になまえの所持金が少ないからだそうだ。
なまえは一人暮らしをしていて親はいないはずだがどうも落ち着かない。やっぱり何度来ても慣れない。女の子の部屋というのもあるしそれ以上に好きな女の子…彼女の部屋なのだここは。
ふと、少し開いたドアの隙間からお洗面所が見えた。そういえば、手を洗ってない。
「なまえ、ごめん手洗ってもいいかな?」
「ん?いいよー。先に部屋行っとくね。」
開きかけのドアを開け、さっそく手を洗う。ふと横の洗濯機に目がいった。かけてあったのはYシャツだった。なまえは一人暮らしだし、普段Yシャツを着ない。心臓がバクバクと音をたてている気がした。
──このYシャツは誰の?
ふと、今までの浮かれた気分が吹き飛んだ。思い出したのは最近のなまえの素っ気なさ。もしかして、浮気?
「アルミン?」
「あ、なまえっ…」
「どうしたの?早くおいでよ。」
聞きたい、このYシャツは誰のものか。知りたくない、このYシャツは誰のものか。頭がグルグル廻る。
「なまえ…この、Yシャ゛ぴんぽーん゛え?」
「ちょっと待っててね。」
「う、うん。」
しばらく待つと、僕らより明らかに年上の男が入ってきた。この、人は?
「わりぃななまえ。昨日忘れてったみたいで。」
「気にしないで!ちゃんと洗濯しといたよ!」
「相変わらず気がきくなあ」
誰だろうこの人。なまえとすっごい仲良さそうだ。浮気相手?スッゴいムカムカする。
「あ、あの!」
「あ、ごめんねアルミン。この人私のお兄ちゃんなの。」
「え、えっ?」
どうも。と笑顔で頭を下げるなまえのお兄さん。なるほど、よく見ると笑顔がなまえにそっくりだ。
「こ、このYシャツは?」
「ああ、俺のだよ。昨日風呂借りて忘れて行っちまった。」
「…そ、そうですか。」
なまえのお兄さんはYシャツを持つとなまえをよろしく。と言って足早に部屋をでた。
「ビックリさせてゴメンね。」
なまえがのぞき込んで言う。ホントによかった。
「てっきりなまえが浮気したかと…」
「えーっ、する訳ないじゃん!」
なまえはケラケラ笑う。こっちは笑い事じゃないよ。
「だ、だって最近なまえ素っ気ないし、帰りも遅いようだし…。」
そういうとなまえはうーんとうなった。
「しょうがないか…。ちょっと待ってて。」
「え、なまえ?」
なまえの部屋に駆け込んでしばらくしてなまえがでてきた。手には小さなケースが抱えられている。
「これ、買うためにバイトしてたの。ホントは記念日に渡すつもりだったんだけど…」
「これって…」
開けてみて。そう言われケースを開けるとキラキラ光ネックレスが入っていた。
「もうすぐ記念日でしょ?サプライズにしたかったんだけど…不安にさせてごめんね。」
「いいんだ。ありがとうなまえ…すっごく嬉しいよ!」
なまえを抱きしめると、腕の中からアルミン苦しいよ。なんて言うから可愛くてまた僕は強く抱き締めてやった。
もう不安はなかった。


0621

勘違いアルミン
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