アジトにて、AM07:15
次元と理沙、二人だけの朝ご飯
曇り、気温13℃
「大介さんはルパンが好きなの?」
「は?」
「ちょっと気になっただけ」
理沙は俺の目の前のテーブルに自分用の目玉焼きとベーコンを乗せたトーストと俺用のカフェラテを置きながら、おかしなことを言った
言うだけ言ってそのトーストを頬張り始めた彼女は、俺には見向きもせずにテレビのリモコンを目で探しているようだった
「お前それどっちの意味だ?」
「どっちって?」
なんだ天然か
そう思いながら俺はカフェラテに口を付けると、彼女の口元からテーブルに落ちたベーコンのかけらを拾って口に運んだ
「俺の女嫌いはそういう意味じゃねぇからな」
「やだ、うそ」
「だから違うっつうの」
下手に弁解すればするほどドツボにはまるパターンだと認識した俺は、それだけ言って彼女の口からベーコンだけを奪って食ってやった
「あ、ちょっとベーコン」
「うるせぇな、好きなんだ」
守るとか守られるとか、そういったボーダーラインじゃなくて、もっと線の太くてだけどあやふやな繋がり、俺とお前との