「リサ〜」


どうしたものか
少しでも姿が見えないと、とてつもなく不安になる
もう、傍にいることが当たり前のようになりすぎて、顔が見えないと、声が聞こえないと、彼女の名前をすぐ口にしてしまう
そして、彼女を探しながら辿り着いたのはオレの部屋
ああ、ここにいたのか
うっかりしていた



「いた!」

「どうしたの?」

「どうしたのじゃないよ」

「え?」



必死に探してたオレが馬鹿みたいじゃん
傍にいたいと思ってるのはオレだけ?
思わず口にしそうになったが、彼女の間抜け面を見たらとてもじゃないが言えなかった



「一人でうろうろすんなよ」

「なんで、屋敷の中なのに」

「いつ、どこで、誰に襲われるかわかんないんだから」

「ちょっと過保護すぎ」

「すみませんねぇ」



自我を保てない冥使を数多く収容しているんだ
管理を怠っているわけではないが、神経質になって当然だろう?
ましてや、深く、愛してやまない彼女に何かあったら…
など、考えたくもない

あれ…そういえばオレは…
どうして彼女を愛しているんだろう



「フレディ」

「んー?」

「今いくつだっけ」

「とし?」

「うん」

「12だけど?」



それきり、彼女は黙ってしまった
なぜ、オレの年齢を今更聞いたのか理解不能だったが
おいで、と手招きされたので、そのまま愛しい彼女に抱きついた


ああ
なんとなくだが
オレの頭を撫でる彼女の掌の感触で、年齢を聞いた理由が分かった気がした



「あのねフレディ」

「聞きたくない」





どうしようもなく歪んでいる






ただの依存
ではないと

誰か



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