2012年10月26日

真剣に悩んだ。バレーを続けるかどうか。自分が天才ではないことなど百も承知。それでも努力を続けてきた。ひたすら上だけを目指して。押しつぶされそうになるのを、必死に堪えながら。

悩んで、相談して、いろんなことを考えて、たどり着いた選択肢に恐怖も後悔もない。


『自分の力の上限をもう悟ったっていうのか??技も身体も精神も何一つ出来上がってないのに?』


"自分の力はこんなものではない"と信じて只管真っ直ぐに道を進んで行く事は、"自分は天才とは違うから"と嘆き諦める事より辛く苦しい道であるかもしれない。

どんなに頑張ったとしても、自分の全てを持ってしても、"天才"には勝てないのかもしれない。でもそれは今の時点での話だ。この先の未来でも同じことが言えるかなんて、そんなのはやってみなきゃわからないじゃないか。


「お前は道を間違った。もっと力を発揮できる場所があったのに、取るに足らないそのプライドの為に、お前はそれを選ばなかった」


手を抜くことも、諦めることもしなかった。たくさん悩んで、喧嘩して、悔しがって、涙だって流した。迷いながら、苦しみながらもここまで真っ直ぐつき進んできた。その道に、間違いなんて何一つない。


「俺のバレーは何一つ終わっていない。取るに足らないこのプライド、絶対に覚えておけよ」


才能は開花させるもの、センスは磨くもの。


『不可能だと嘆くのは、全ての正しい努力を尽くしてからで遅くない』


たとえ他の奴らがどれだけ驚こうが、止められようが、馬鹿にされようが、俺の思う正しい努力、自分で選んだ正しい道がそれであるのならば、迷いなんてものはもう一切ないんだ。

そのせいで、大切な誰かが、いなくなってしまうとしても。


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