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※注意
少し宗教に関する意見があります。
不快に思われる方がいると思われますので、どうぞそんな方は読まない事をおススメします。では・・・





宗教とは…

人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである。

キリスト

イスラエル

ヒンドゥー

ユダヤ

仏教

主な宗教を上げるならこれで、その他にもいろいろと宗教は存在する

目的はすべて一つ「神様」を崇拝することである。

なぜ崇拝するのか?

死んだら天国に行きたいから

地獄に行きたくないから

正しく生きたいから

金持ちになりたいとか

病気を治したいとか

まぁ、理由は様々である。

人の考え、理想を誰かが否定する権利は誰にもないのだけど。

宗教は別と言った考えもある。

世界の国で他宗教を受け入れる国は数多くあるが過激派なものはそれを許しはしない

他宗教…彼らからしたら異教徒の人間はなんとも愚かな、生きる価値もない人間なのらしい

自分が信じる唯一の神を信じない人間は・・・。

罰を与えてもいいと言う。

その罰は拷問だったり

監禁だったり

強姦だったり

死刑だったり

私は神様は否定しないし、宗教も否定しない。

だけど・・・。

私は高らかに人間に言う。

そう言った(異教徒弾圧主義)の彼らに一言。




『馬鹿じゃねぇの』

おまけに唾でも吐きたいぐらいだ。






『最近多いよねー、化け物被害』

チェーダーズ村の一件から多くなったのはヴァンパイアによる被害件数。

そして厄介なのは、そのすべてが雑魚だと言う事。

お蔭でアーカードのイライラが貯まっていて慰めてあげるこっちの身になって欲しいモノだ。

(喧嘩売りたいならもっとマシなの持って来いよなー)

最後の調整なのか、只の戯れなのか、警告なのか知らないがなんてウザったい。

お前らが派手にやるせいで、また余計なのが来たじゃんか

そう思いながら頬杖をつく私の視線の先には一枚の資料があった

アーカードとセラスがアイルランドに任務に向かった後に部下が焦った様子で持ってきたものだ。

『イスカリオーテ…アンデルセンか。』

また面倒な…いけ好かない奴が来たもんだ。

まぁ、ヴァチカンの連中は皆いけ好かないのだけど・・・。

しかもアーカード達のいる北アイルランドに向かったってか・・・

アーカードは別にいいよ、楽しみそうだし。

問題はセラスだ・・・消されかねん。

『ウォルター、今すぐにヴァチカンに文句でも言っとけ。神の使徒だかなんだからすべて(自称)が付く連中に私はほとほと愛想が尽きた』

そう言えばウォルターは面白そうに笑って頭を下げた。

『リップ行くよ』

後ろにいるリップに言えば、ニコリと笑顔で付いてくる。

「はい、主様」

10年と言う長い付き合いになって外見年齢が近づいていけばお互いがお互い姉妹のように過ごしている。

可愛い可愛いリップ。

笑顔が可愛くてそして、綺麗な彼女が笑顔で言った。

「主様、主様!マスターの首なしの死体が!」

ウイウイと言った感じでアーカードの体を指さした彼女にはさすがに引いた。

あれ?アーカードって君のマスターじゃなかったっけ?と言おうとしたが意味のない会話だと思って何も言わなかった。

『あぁーめんどくさ。遊ぶなよ…アーカード』

お前がリップと同じでウイウイとすると、だいたい私が苦労するんだよなー。

だってこの館中に結界あるし(問答無用で破ったけど)、セラスの足跡とアンデルセンの足跡があるし。

やっぱりかーと思いながらテクテクと歩いて行った。

目の前には案の定の姿に私が動く前にリップが動いたのであった。

バァンッ!!

一発だけの銃が空間で青い閃光を放って、セラスを狙う剣を粉々にしつくした。

『やめてくださいよ神父さま…その子が何をしたっていうんです?その子はウチの人間なんだすよ。迷惑です、とっとと国に帰ってくれません?』

お願いのような、なにかのような曖昧な発言が口から出れば男、アンデルセンが私をみた

私は言うだけ言って、もう彼を見る気はないし話す気もない。

セラスだけを見て言った。

『セラス…怖かったろう?おいで』

「インテグラ様ッ」

怯えていた表情のセラスが私と目が合った瞬間、緊張がホッと溶けたように私に笑顔を向け一歩踏み出そうとした瞬間だった。

ヒュン

青い閃光がまた走った

私はセラスを受け止めて、自分の後ろにすぐ隠した。

リップが相当お怒りだ。彼女もセラスを大変可愛がっているから一度ならず二度までもセラスに刃を向けたアンデルセンを睨み付けた。

そんな睨みなど気にせず、アンデルセンは喋りだした。

「引く?引くだとッ!」

そう言ってまた、剣を出した。

うわ、めんどくさいスイッチ入ったじゃん。

「我々を…我々は神罰の代行人、イスカリオーテを第13課が舐めるなよベイベロンッ!!」

ベイベロン・・・売女と私を罵った時にリップのなにかがプツンと切れる前に手で彼女を制した。

あぁ、うぜー。うぜー。

「我々が貴様ら汚らわしきプロテスタントに引くとでも思うかッ!!」

そう言って大げさに振り回す剣をパシッとあっさりと手で受け止めてやった。

どうして手が切れないか・・・それは企業秘密さ。君も地獄の特訓を続ければいける。
来たれウォルターの特訓室!!

おっと、失礼。話がずれた。

目の前の驚いているアホに思いっきりの頭突きをして、そのまま下から睨み付けた。

『思うじゃねぇんだよ、今すぐ引けよ。今すぐ私の目の前から消えろ…。お前らと会話をすると虫唾が走る。』

そう言って黙って帰ってくれればいいのに、帰らずに更に口を開こうとするから

ちょっとこっちだってイライラするんですよ

『もういい、お前。喋るな』

鋭い視線で見たのである。

アンデルセンからしたらまだ幼いと言ってもいい少女が鋭い視線を向けた。

ただそれだけだった

「ッ!!」

でもそれだけで十分だった。

それだけで、インテグラは彼を止めらる自身があった

見えない茨が彼を縛るのを彼女は知っているからである

「ッ!・・・・・・・・・・・・」

何が起きているのか分からないだろう目の前の男は無意味に口を動かしている、なんとも滑稽な様だけが見えた。

『早くどけ』

パァンッ!!

破られるはずのない結界を抜けて現れた蝙蝠が私達の間に割って入る

黒々の間から信じられない目で私をみるアンデルセンに嫌味たっぷりの笑みを浮かべてやる

ニィイっと笑う私の顔は奴からみれば恐怖に感じるだろうか?

そうだったら面白い。

『私は人間だよ。神父様…お前らと違ってな』

そう言いながら、無数の蝙蝠が形をなしてヒト型になり私を包むように腕が現れるのはどう見えるのだろうか?

ヴァンパイアを従える人間は神の使者様からどう見えるのだろうか?

そう言った好奇心はすべて隠して私は手をヒョイヒョイと振って、アンデルセンを追っ払う仕草をした。

『さすがにアンタでも吸血鬼三体は無理でしょう?ほら、帰った。帰った』

やっとこさ自分の状況を理解してくれて帰ってくれたのにホッと息を吐くと。

ヒョイッと手を掴まれ上へと上げられてしまう

「あー、マスターずるいです!」

そんなリップの声が聞こえた瞬間、手に生暖かい感触を受けたのである。

どうやらアンデルセンの剣を受けた時、切ってしまったようだ

『うわぁ』

色気のある声が出なくてごめんね

私、そう言う展開は求めていないんだ

満足したのか、私が睨み付けたのを察したのかアーカードは口を離したのであった

コイツの舌と唾液の感触が気持ち悪かったので本人の服で拭いておいてやった

「インテグラ、お前。アンデルセンを止めただろう。どうやったんだ?」

『あぁ、あれね・・・あれは』

私は三人のヴァンパイアを見て、ニッコリと笑った








『あれは私がお前らに勝てる唯一の武器なのさ』


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