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『うわぁああああああああああああ!!』

「エレンッ!!」

ギュッと抱き締められた感覚で目を覚ました。

目を開いてみればまだ夜で、あたりを見ても暗いだけで何も見えない。

だけど、自分を抱き締めてくれる人物は容易に分かった。

『ミカサッ、ミカサァ!!』

縋り付くようにきつく抱き締めると骨のきしむ音が聞こえるが気にしてられない。

ミカサは痛みを訴えることなく、ただ黙って抱き締めてくれた。

『怖い、怖いよ・・・・ミカサァ』




怖いよ・・・・私はまるで化け物だ!!



『はッ!』

目を開ければ、そこは見慣れない天上だった。

ここはどこだと混乱している頭で、いろいろ考えてたらそう言えばウォールローゼの開拓地の家だと思い出した。

あたりを見渡せば、母とミカサとアルミンの姿が見えた安心した私はため息を吐いて頭を抱えた。

『・・・・・・・怖いよ。か』

さきほどの夢を思い出して笑った。

なにが怖いというのか・・・それが私が望んだ結果なんだよ。

なにを恐れると言う?逆に喜ばしいことだ。

この力があれば、家族も守れる。

どんなに恐れられても、気味悪がられても別にかまわない。







すべてを守れるなら、私は化け物になろう。


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