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このクラスはイケメンが多い。

てかこの学校にはイケメンが多い。

普通の女子なら「かっこいい」とか「お近づきになりたい」とか乙女思考があるんだろうけど、

残念ながら私にはそんな思考を持ち合わせていなかった。

だから・・・。

「ねぇ、綾部。俺は一十木音也!!よろしくね」

そう目の前にドアップのイケメンが現れてとしてもなにも心に響かないのだ。

ごめんねイケメンくん。

そう私の頭にあるのは彼の顔ならいったいいくらを稼げるかッ!!

それだけであるッ!!

彼の顔ならちょっと良い家一軒なら数件ぐらいたつものだ。

後は歌唱力、それはこの学校にいるうちに自然とわかるものだろう。

私は汚い(自分で言うが)そろばん計算をしながら笑顔で答えた。

『初めまして。綾部沙羅です。それでは・・・』

そう言って私とイケメンの会話は終了した。




沙羅が教室から去った後に声が響いた。

「綾部って大人っぽいよね…クールだし」

そう言った音也の発言に春歌は首を傾げた。

「そうでしょうか?いつも私(強調)と友ちゃんの前なら明るくて可愛いですよ。ねぇ、友ちゃん」

何時もの春歌なら考えられない強気な発言でも誰も驚く事はなかった。

いつもはポヤポヤと大人しい春歌だが、彼女は同部屋の沙羅が関わるとちょっと・・・否、だいぶ性格は変わる。

君の可愛い部分はどこにってぐらい・・・まぁ、可愛いんだけど可愛い笑顔で毒を吐くのだ。

それはもう周囲の事実である(沙羅以外)

話を降られた春歌と沙羅の友人である渋谷友近が苦笑い気味に答えた。

「そうね…沙羅って人見知りの部分があるからね」

「えぇ、私達なら大丈夫なんですけど・・・。」

もうそれは勝ち誇った笑みを浮かべていった春歌をみて、プクゥッと頬を膨らめて音也は不機嫌そうに答えた。

「ずるいよー。俺だって綾部と仲良くしたいッ!!」

そう言った彼の願からか、それとも私の願いからか

以外に二人の願はすぐに叶ったのであった。









パートナー
一十木音也
綾部沙羅


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