友達作り
*オリジナル設定が強すぎます。
ご注意を・・・
「感情を無くした姫」と呼ばれ出したのは何時頃からだろうか?
あれは父が死んだ日のような気がするし、母が殺人者宣言した日のような気もする。
哀れなわが母はいつの間にかバックに怪しい集団を携えて、怪しい笑みを私に振りまいていた。
どうやら私にグレて欲しいらしい。
でも母は人選ミスをした。
どうせなら兄上たちとか姉上とかそう言う情熱あふれる人にやればよかったと思う。
絶対彼らなら、打倒母上とか言って血なまぐさい事やりそうだし・・・。
それを母は私に望んだのだ・・・否、違うな。母の中の人が望んだんだ。
でも私は兄弟の中で一番、情熱などという少年漫画の代名詞なものは生まれてこのかた持ったこともないし…。
ハッキリ言って母をどうこうする気は1oもない、てかウザい。
そんな私の様子が気に入らなかった母は私にシャネルだか、ジュダルだかと言った今はやりのヤンデレな男を私に送り込んできた。
コイツは相当うざいものだった。
まず視界がウザかった、アイツがやってくると母にもくっついている黒いなんかがビッシリとアイツの回りにあってピィピィとうるさい、シャネルの顔も見れなかった。(それは喜ばしいことだが)
そして口から出る言葉は、戦争。戦争。戦争。戦争。戦争。
なんなんだ?アホか?アホなのか?
そんなに戦争したいなら、勝手に一人でやってればいい。
んで道端に一人寂しく転がって死んでろ。アホが!!
そう思いながら、心で文句を言っている事、数週間。
今度は私に迷宮(ダンジョン)攻略をしろと、言い出した。
そんなめんどくさく、命を捨てるようなアホな行為はしない。
そんなのやりたいのは私の危篤な従弟共だけだ、私を巻き込まないでくれ。
そう思っていて無視していたら、それを何日も何日も続けられた。
朝合えば、夜合えば、風呂場であえば、トイレで会えば、寝る前で会えば迷宮、迷宮と。
そして日に日に増していくアイツの回りの黒い物体、奴の言葉を重ねるようにピィピィピィピィとうるさい。
迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮、迷宮(ピィ、ピィ、ピィ、ピィ)
『うぜぇんだよ』
バシッ!!
「へ?」
ついに怒りは最高点に達し、彼の見ている目の前でその黒物体を叩き落とした。
私が叩いた反動で床にたたきつかれたそれはピぃ・・・と小さく鳴いて消滅した。
そのままギロリと周りの黒物体を睨みつけば、私の恐ろしさに羽ばたいて逃げてった
そして残ったのはシャネルだか、ジュダルだかの少年だった。
まだ怒りが収まっていない私はニッコリと母譲りの笑みを浮かべながら、拳をボキッ!バキッ!!ボキッ!!と良い音を出していれば
「ヒぃッ!!」と悲鳴を上げたジュダル君・・・そして、彼の悲鳴が王宮を包んだのは言うまでもない。
ソーセイジの魔王使いでも(ちがう)ルフがなければ戦えないと後日知ったのであった。
それでやっと私の生活が落ち着くかと思えば、なぜかジュダルに懐かれた?
ずっとわたしにくっついて、仕事もせずにいた。
そんな私が邪魔になったのか母は、私を地方へと追いやった。
普通は泣いて拒むのだろうが、私は喜んで行った。
『やっほーーー!!これであの変な一族から解放だぜ、やっほい!!』
と喜んでそこらへんを走り回っていたら、いつのまにか迷宮(ダンジョン)に入っていたらしい。
そこで出会った青い人間(私的にはガミラス星の方々と思っていたんだけど・・・(ネタ古))はジンと言ってなぜか、私はいつの間にか攻略していたらしい。
タッタラー!!
白龍はレベル52になった。
そんな私の迷宮攻略がなぜか母の耳にも入ったらしい、すぐさま呼び戻された。
ショックッ!!
国の為に働けと言っても私の性格上だめだろうと、十分に知っていた母は私の女と言う部分を利用しようとした。
恋をしてその好きな男のためになら働くだろうと思ったのだろう。
私に国中のイケメンたちをよこしてきた。
イケメンはイケメンなのだが、性格に難ありが多かったので、私が「君に届け」の風早君並みの心までもイケメンになるよう躾・・・じゃなくて、アドバイスをしてあげたのだった。
そこから私とイケメン軍団は恋仲ではなく友人と化したのであった。(後に彼らは爽子みたいな子と無事に結婚したそうな)
そんな私についに母は最終手段で既成事実を作れば、無理にでも好きになるだろうと思ったらしく。
よりによって我が従弟の最年長である紅炎が私の許嫁としたのであった。
なぜかやる気の練紅炎にドン引きしたのは言うまでもない。
残念だが私以上の無表情でなおかつ、あの戦争好きそうな好戦的な顔が気に入らなかった私は後宮から姿を消したのであった。
どうもあの髭が受け付けない、そったら考えても・・・・いや、ないな。
そんなある日、母に留学しろって言われて国を追い出された(従弟付きで)
二度目のやったー!!
ついに諦めたかと思っていたら、留学先で容易に想像できた。
シンドリア王国。
そこはシンドバットと言うヤリ手の男がいて、なんでも迷宮攻略回数が七回だとかなんとか・・・。
母は顔だけはいい子の顔をどうやらシンドバットを誘い込んで、シンドリア王国に何か起こしたいらしい。
それが許せない私の従弟は私の後を追ってきたらしい。
是非君がシンドバットを悩殺してくれ!!と私は応援した。
そしてシンドリア王国にたどり着いた私達は案の定、シンドバット王に迎えられた。
降りる準備をしている間にいつのまにか従弟とシンドバットが盛り上がっていてよっしゃ!!と思った。
おぉーいい感じになっている。そのまま母の思惑通りの結果になってくれれば私的には楽なのだけど・・・。
そう思っているとなにやら従弟の部下がなにやら、やらかしたらしい。
それを見た国の者達が私に白羽の矢をたてた。
一気に視線が集中する中で、私は普通に謝罪の言葉を申し上げた。
頭を下げているとアゴをクイッと持ち上げられた。
嫌な予感がした。
シンドバット王の目がハートになっていた。
どうやらこの母譲りの詐欺顔に惚れたらしい。
そう理解した途端一気に鳥肌がだった。
バシッとその手を振り払って一言『キモッ・・・。』とポツリとつぶやいた言葉は彼にだけ聞こえたらしい。
結構ショックを受けていた、女性にこういう言葉を受けたことがないのだろう。
(ハハッ!!くたばれ)と笑顔で思っていた。
数秒でようやく自分を取り戻したシンドバットは挨拶と言って、手を差しだした。
私の国での挨拶に握手はないのだが、郷に入れば〜の教えによって渋々に手を出して彼の手に触れようとした瞬間。
バチッと反発した。
静電気ではなく、反発した。
そして私の視界に黒が過った。どうやらシンドバット王はジュダルと同じで黒いモノをつけているらしい。
それが私を嫌がって反発したのであった。
唖然とするシンドバットをよそに、私は挨拶をやめて、国流の挨拶で頭を下げるだけだった。
シンドリアから貸された部屋に一人でいると、二人の少年が私を訪ねてきた。
一人はバルバットの元王子であるアリババ・サルージャと、ジュダルによく似た雰囲気のアラジンであった。
アラジンと言う少年は、私の顔に見覚えがあると言って、黄牙の村であった男女たちに私が似ていると言った。
私は答えた『それは私の兄弟たちだ』と言った。
そして聞いた『彼らは元気そうだったか?』と聞いたら、アラジンは綺麗な笑顔を私に向けて言った。
「うん。お姉さんの事、とても心配していたよ!それで、これを預かったんだ。」
そう言って彼は私に紙を差し出した。
『これは?』と聞くと、少年は答えた。「僕ならきっと会えるだろうって、白瑛おねえさんが渡したんだ。不思議に思ってたけど、お姉さんの言う通りボクらは出会えたね!!」
私は『ありがとう』と言って久しぶりに笑った。
笑った瞬間、アラジンが胸へと飛びつこうしたので腕で払っておいた。
それから、アラジンとアリババでお互いの迷宮攻略の苦労はなしで盛り上がった。
そして二人が帰ったあと、しまっておいた手紙を開いた。
そこには懐かしい文字、私は思わず顔がほころんだ。
あなた最近、紅炎様と婚約なさったそうですね。
兄上様達はそれを聞いた瞬間、今にでも飛び出そうとしていたのを黄牙のみなと必死で止めたのですよ。
その後、二人の婚約が解消なされたと聞いたとたんに喜びに震えておりました。
私達三人は元気ですよ、計画は着実につつがなく進んでおります。
あなたは大丈夫ですか?
あの日、私達を命がけで逃してくれあなたに私達は感謝しきれないぐらい感謝し、そして一人、残してしまったあなたに罪悪感を感じでおります。
白龍、私の可愛い妹白龍。
長い長い人生の一生のその先も見越したあなたの復讐と言う名の「友達作り」計画はゆっくりですが、確実にこの国に広がってますよ。
数年かけても、数十年かけても、今ではなくても、未来であっても
国の幸せのために戦うと言ったあなたの決心はいつでも私達の心の糧です。
誇り高き我が妹、練白龍。
私は何時でもあなたの幸せを祈っています。
<後書き>
設定
すべてを知っている策士です。
母親がアルサーメンに利用されているのを知って(オリジナル設定)、自分だけが王宮に残りジワジワと気づかれないように侵略してます。
兄、姉たちは城へと逃がして今は黄牙一族の元へとお世話になっている様子である。
たまに姉からの文が来ているので全員の無事や、国の動きを知っている。
唯一生き残った、前皇帝の娘で風当りは悪いが気にせずに生きていける真剣の図太さであった。
ジュダルの事はいつの間にか手ごまにしているとか。
「お手」て言ったら「おう」って言って言う事を聞く関係にしたいな。
従弟たちの関係は他人と同等ですね。
紅炎落ち(煉帝国組)、シンドバット落ち(シンドリア組)、ジュダル落ちはまずない話。(読者をがっかりさせる設定です。スイマセン。)
きっと家族落ちで終わるだろう。
私の愛読書、メイちゃんの執事の復讐方法は素敵だと思った。
国の復讐とか言って結局、国民つかって殺し合いさしたら、
それって結局、自分のためじゃね?ってなる(私的な意見として)
それなら着実に気づかれないように、何年かかっても確実に行える、血を流さないような復讐をしたい。
国民がいない国の玉座なんてなんの意味もないってね。
だから、彼らは「友達作り」をするのです。
これって甘い考えなんだろうけど…それだけをする力を主は持っている。
最強だからね、そう言うチートな小説だから。
でも、小説の中ぐらい夢見がちでもよくない?って思いながら私は「人彼」を書いている。
小説の中にリアル持ち込むのもいいけど、それなら私は現実世界を見るわ。
これが気に入らないって人は多いだろうね。
でも、私は気に入っているからいいんだ!!
押し付けがましい幸せを「マギ」に送りつけたいからね!!