自慰行為

題名からエロいけど、内容は全然です。
てか、ちょっとグロイ表現があるのでお気を付けください。
三部設定話・・・。




「ジョナサン・・・・結婚してくれ。」

ヒヤリと冷たい、人間では考えられないその体温に触れられてそう言葉を言われた女は言葉を失った。

男は女を愛おしそうに見つめて、温かい彼女の感触を確かめるように頬を撫でた。

彼女は気持ちよさそうにすり寄ってくる瞬間が男にとって、特別な瞬間だったからである。

「お願いだ。ジョナサン・・・。」

もう一度言えば、女はか細い声で聞き返してきた。

『ほ、本当に?…私なんかと結婚してくれるの?』

そう女が不安そうな表情とうって変わって男は嬉しそうに、幸せそうに優しい笑みを浮かべたのであった。

「あぁ。」

そう男が言った瞬間、女はパァッと嬉しげな表情をして男に抱きついた。

『嬉しい、本当に嬉しいわ。』

男はいきなり女が抱きついてきても体制を1oもずらさずに女を抱き留めた。

そして宝物を抱き締めるように、優しく抱き締めた。

女が発するある一言までは・・・・・。

『本当に嬉しいわ。DIO様ッ!!』

そう、女が男を呼んだ時だった。

男の手はピタリと止まり、今まで優しかった雰囲気なと一瞬によって消え失せ女の頭を乱暴に掴んで自分から遠ざけた。

『ア……グっ・・・DIO様?』

何がおきているのか?どうしてこうなっているのか?

分からない女の口から戸惑いの言葉しか出てこなく、男を見つめた。

その視線を受けた男は口を開いた・・・。

「ジョナサンはこのDIOを決して…様をつけて呼ぶことはない。」

そう男の口から発せられた言葉を理解した女は一気に顔色を悪くした。

『ヒッ・・・申し訳ありませんッ!!申し訳ありません!!ただちにやり直しッ!!!』

そこまで言った女の頭を握りつぶした男は腕に飛び散った血をペロリと舐めた。

「まずいな・・・このような血のマズイ女がアイツのマネが出来るわけがなかったな。」

そう言ってもう男はその女であったモノにもう興味が消え失せたのか、まるでゴミをその場に捨てるように放り投げたのであった。

ドサッっと生々しい音を立てて倒れた女、そして女が倒れた場所の近くにいた者は男に向かって口を開いた。

「DIO様、次の女をお連れしましょうか?」

そう聞いた者に男は無表情を崩さずに、ただ静かに言った。

「いや、もういいよヴァニラ…興がさめた。テンレスに酒を持ってくるよう言ってくれないか?」

そう男が頼めば、ヴァニラと呼ばれた男は頭を下げてその場から去って行った。

そしてその部屋に男だけ…まぁ、厳密に言えば男一人と女の死体一体だけになった空間で男は自分の定位置であるベットに体を預けたのであった。

男はふと、自分の手の平を見た。

さっきまで生きていた女の体温が僅かに残っていたのに、男は気づいた。

「・・・・・・・・・。」

それを男は心底不快だと言う顔をして、女の体温を消すように自分の手を握りしめる。

そしてやっと女の体温が消えた頃、男は自分の手から大量の血が出ているのに気付いた。

吸血鬼となった彼の爪は鋭いもので、いとも簡単に彼の手は切れたのだった。

でも男はそれを無言で見つめ、そして血を舐めだした。

愛しい女を舐めるように、丁寧にゆっくりと舐めるその姿はなんとも妖艶で彼を愛する女たちなら卒倒するものだろう。

彼がそうするには理由があった、彼の体はその愛する女から作り出したものだから。

彼だけではない。先ほどまで生きていた女も。これから先、男の前へと現れる女たちはすべて彼が愛する一人の女から作り出した女たちである。

それはもはや狂気だった。

一人の女を作りだすために、彼は生命のタブーを犯して、彼女と同じ人間を何度も、何度も作り出させたのであった。

でもどれ程、同じ女を作り出そうが、姿をどんなに似せようとも彼の愛する女にはなり得なかった。

それでもいかと姿が同じ女を抱いたとしても、彼の心は満たされることはなく

血を飲んでも、殺しても、何をしても・・・・彼の心の奥底にある欲は満たされることはなかった。

彼は外見だけではなく、あの女の内面までも征服したいと言う気持ちがあり、それが今の彼をその場に立たせている理由でもあった。

ゆっくりと瞳を閉じれば、まぶたの裏に焼き付いて離れない彼女の姿が思い出される。

100年たっても美しさは色あせることなく今もこの世界のどこかで生きているだろう女は今頃、どうしているのだろうか。

あの時の言葉どおり、逃げているのだろうな…アイツならどこまでも逃げ切ろうと奮闘するはずだ。

「愛しているんだ、ジョナサン・・・・私はお前なしでは生きてはいけない」










『じゃぁ、とっととくたばれ。』

きっと彼女はこう言うだろうと容易に想像できた男は頬を緩めたのであった。




「おまけ」
最初はもうちょいパロ的な感じを考えていたんですけど、諦めた。
でもちょっとだけ載せてみる。

「ジョナサン、結婚してくれ。」

そう言って人が出かけようと扉を開けた瞬間、変態野郎に言われたのであった。

『やだ』

一言だけ残して私は奴の横を通り過ぎようとした。

グイッと手を掴まれ、真正面から奴のいやに整った顔を見せられた。

近くて吐き気がしそうなんだ。やめてくれと言うつもりだったが、先に奴が口を開いた。

「何故だッ!!」

『ここ数世紀に渡った自分の行動を考えてから口を開け、馬鹿が』

ベシッと手を弾いて私は家を出たのだった。

もちろん、アイツが邪魔したのでグーパンチを決めておいたのは言うまでもない。



<後書き>
三部はですね…実はジョナのクローンがいっぱいいるんです。
それしか愛せないし、そう言う行為をしたい彼なんですけど。
それって、結局は彼の一人行為じゃないかと思って・・・。
だって、本当の人間じゃないからもはやただのピー(自主規制)じゃない?と思って題名をつけました。
きっと毎日、こういう空しい遊びをしているんだとうな。
で、本物との差に何度も何度も落胆するんだろうな・・・。
クローンは時代的に無理だって?そんなの誰かのスタンド能力にしちゃえばいいのよ。
みたいな?(適当だな)
ディオの体もジョナのものです、で男化したのを作っているのでちゃんと大丈夫です。





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