ナルト成り代わり






私は気づいたら、真っ暗な空間にいた。

自分がどこから来たのか全く覚えていないけど、自分はココに来た事だけは分かった。

そこは何もない空間だけど、どこか禍々しいと感じていた。

フッと私は顔を上げる。

真っ暗な空間にポツリと浮かぶ、金色の光。

それにつられるように、私はその金色に向かって歩き出した・・・――。

近づいてみて分かった事はそれは光なんかじゃなくて、人の髪の色だった。

そして私はその人を知っていた。

この人の名前は「波風ミナト」、なぜか心の中で確信していた。

金色の髪を持つその人は私には気づかなかった。

ただそこに立って、ボーっと何かを見ていた。

『ねぇ。』

私は声をかけた。

ビクッと彼の体は一瞬だけ反応して、ゆっくりと私に振り返って私を見た。

その目が驚きに開かれていて、青い目がとても綺麗に映っていた。

『ねぇ。』

私はもう一度、声をかけた。

「・・・・・・なんだい?」

今度は返事をしてくれた彼に私はとても嬉しく感じた。

初めて会った人なのに、声をかけてもらえただけで心がポッと温かくなるのを感じた。

私は嬉しくて思わずニッコリと笑って言った。

『どうしてこんな所にいるの?』

私が聞けば彼は何か思い出すそぶりをして、何かを思い出したような表情をする。

だけどすぐにその表情は暗い者になり泣きそうな顔をして、私は慌てた。

泣かないで、泣かないで。

なぜか口は動くことは出来ず、私は心の中で何度もそう思った。

彼が泣きそうになればなるほど、私の心も苦しくなった。

辛くなった。

だけどそんな事は彼には伝わらず、ますます暗い顔になって彼は言った。

「子供を残してきてしまったんだ。」

そう彼はポツリと言った。

私はその言葉は予想していないのでキョトンとしてしまった。

『子供?』

そう聞けば、彼は頷き話し始めた。

「とても大事な大事な俺の子供を残して、俺は死んでしまった。」

そう言ってポロポロと泣き始めたその人に私はとても悲しくなってしまった。

『ねぇ・・・・』

泣かないで、そう口にしようと思った瞬間に私の視界は反転した。





気が付くと白い空間にいた。

自分がどこから来たのか全く覚えていないけど、自分はココに来た事だけは分かった。

そこは何もない空間だけど、どこか寂しいと感じていた。

フッと私は顔を上げる。

真っ白な空間にポツリと浮かぶ、赤色の光。

それにつられるように、私はその赤色に向かって歩き出した・・・――。

近づいてみて分かった事はそれは光なんかじゃなくて、人の髪の色だった。

そして私はその人を知っていた。

この人の名前は「うずまきクシナ」、なぜか心の中で確信していた。

赤色の髪を持つその人は私には気づかなかった。

ただそこに立って、ボーっと何かを見ていた。

『ねぇ。』

私は声をかけた。

その人はビクッと一瞬だけ反応して私を見た。

私は声をかけた。

ビクッと彼の体は一瞬だけ反応して、ゆっくりと私に振り返って私を見た。

その目が驚きに開かれていて、緑の目がとても綺麗に映っていた。

『ねぇ。』

私はもう一度、声をかけた。

「・・・・・・なに?」

今度は返事をしてくれた彼女に私はとても嬉しく感じた。

初めて会った人なのに、声をかけてもらえただけで心がポッと温かくなるのを感じた。

私は嬉しくて思わずニッコリと笑って言った。

『どうしてこんな所にいるの?』

私が聞けば彼女は何か思い出すそぶりをして、何かを思い出したような表情をする。

だけどすぐにその表情は暗い者になり泣きそうな顔をして、私は慌てた。

泣かないで、泣かないで。

なぜか口は動くことは出来ず、私は心の中で何度もそう思った。

彼女が泣きそうになればなるほど、私の心も苦しくなった。

辛くなった。

だけどそんな事は彼女には伝わらず、ますます暗い顔になって彼は言った。

「子供を一人にさせてしまったの。」

そう彼女はポツリと言った。

私はその言葉は予想していないのでキョトンとしてしまった。

『子供?』

そう聞けば、彼女は頷き話し始めた。

「私が生んだ、大事な大事な子供なのに・・・一人にさせてしまった。」

そう言ってポロポロと泣き始めたその人に私はとても悲しくなってしまった。

『ねぇ・・・・』

泣かないで、そう口にしようと思った瞬間に私の視界は反転した。




私は気づいたら、何もない空間にいた。

自分がどこから来たのか全く覚えていないけど、自分はココに来た事だけは分かった。

そこは何もない空間だけど、どこか悲しみを感じていた。

フッと私は顔を上げる。

そこには一人の少年がそこに立っていた。

金色の髪、青い目、見おぼえるある顔・・・私は彼を知っていた。

彼は「波風ミナト」と「うずまきクシナ」の息子だと、なぜか心の中で確信していた。

彼は私には気づかなかった。

ただそこに立って、ボーっと何かを見ていた。

『ねぇ。』

私は声をかけた。

彼は驚かず、まるで私が個々に来ることを知っているかのように私を見た。

私は驚きに目を見開いた。

なぜなら彼が泣いていたから・・・。

ボロボロと零れる涙、私はとっさに彼の頬を手で覆った。

『泣かないで・・・』

やっと言えた気がした。

でも、涙は止まる事なくとめどなく溢れてくる。

「俺、苦しいんだ」

そうポツリと彼は言った。

「苦しくて、苦しくてしょうがない・・・なぁ。俺は本当に生まれてきてよかったのか?」

彼のその質問に私は返せる術がなかった。

だって何も知らないのだ私は彼の事を、知ってるのは名前だけで私は何も知らない。

そんな私が軽々しく言っていい言葉はないと知っていたから。

私が何も答えなくても彼は言葉をつづけた。

「きっと俺の父ちゃんと母ちゃんだって俺が嫌いだから捨てたんだ」

『違うよ』 

思わず口を開いた。

「え?」

彼は驚いて私を見た

私もいきなり口が動いた自分に驚いているが、一度動き出した私は止まらなかった。

『君の両親はとっても悔やんでる。悲しんでる。君を残してしまったこと、一人にしてしまった事・・・ほらアッチ』

私はそう言って指を指した。

そこには私が今まで会った二人がいた。

それを見た彼は更に驚いた顔でいて、でも体は彼らを求めて動こうとする。

「・・・・・・・・。」

だけど一歩も動かず彼の体は動く素振りを見せて、止まった。

「だめだ。」

そう言う彼の顔は悲しそうで、自分に言い聞かせるような言葉だったので私は聞いた。

『どうして?』

彼は言った。

「俺はここに居なくちゃいけない、そうじゃなきゃここに誰もいなくなっちまう」

そう言って彼は顔を下にうつむかせた。

『じゃぁ、私がそこに居てあげる』

「・・・・・・・・・。」

今度は口が勝手に動いたんじゃない、これは私の意志。

私が言った彼にあてた言葉。

それは本気の言葉。

彼は返事をしなかったけど、私は続けた。

『君の辛い事、全部私が引き受ける。悪い事も何もかも全部から私が守ってあげる…だから行っておいで』

そう言って彼は顔を上げる。

その顔は・・・・・・。

私の顔だった。





次の瞬間、視界は変わる。

私の視線の先にはさっきの彼の姿。

走って、私の指した方向へと向かっていく。

さっきの二人は彼の存在に気付いて驚いたような顔をして、でもすぐに嬉しそうな顔をして彼を思いっきり抱き締めていた。

私はその姿を見てとっても満足してしまった。

よかった、本当によかった。

私は思わず笑顔になった。

もう私はいらないから、とっとと消えるか・・・。

そう思った瞬間、私いる空間はどんどん靄がかかって消えていく。

気づかれないようにバイバイと手を振ってみれば少年は私に気付く。

あっ!っとした顔をしてこっちに走ってこようとするが、私は首を横に振る。

いいんだ、君はこっちに来ないで・・・。

両親に愛し、愛されていて。

私は大丈夫、何も心配ない。

だって私は、元から愛なんて感じない人間だから…。

感情なんてない、ただの無機物としているただの人の形をもったナニカ。

そんな私が初めて感情を持って、救える者がある。

それだけで十分だ、私はこれから君として世界を巡っていくよ。

大丈夫、乗り越えられる。

だって・・・・・。

















「ナルトッ!!」

私はここで愛を知ったのだから・・・。


<後書き>
何かよくわからん話だなぁ。
前のサイトで書いてたナルトの成り代わりの一話を大幅に修正したもの。
原型は留めていない。
気づく人はいないだろうとたかをくくってうp
連載は・・・しないかな。
リクあったらするかも・・・・





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