母乞いの迷宮












 その神の生い立ちを書き記すには、いかほどの孤独を闇に敷き詰めれば事足りるのか。
 地底の迷宮は死に安らぐ亡者達の揺り篭であると同時に、自分を閉じ込める檻でしかないと気付いたのは、彼がようやく少年の容姿に成長した頃である。
 冥府。
 そこは沈黙が重みを持って岩となり、時空と時空を区切って無秩序な迷宮を形成する、膨大な闇の洞窟だった。そこに巣食うのは地上を覆う夜のような、人々の眠りを誘う闇ではない。世界創造と共に太陽から居場所を追われた原始の暗黒が、地底にひっそりと留まった末に形成された、黄泉の国である。
 ――どうして母上は、このような場所をお創りになったのか。
 幼き黒の王は不思議がった。絹のような漆黒の髪は肩に届く程度に短いが、死を見つめる紫の瞳には芽生えゆく自我の兆しが垣間見れる。闇に溶け込んで不確かになっていく己の想いを選り分けようと、彼は玉座から見える冥府の光景をじっと見つめていた。
 神々は生れ落ちた瞬間から完全な存在であり、時の歯車に蝕まれる事はない。育つ事も老いる事もなく、美しい姿のまま存在する。しかしその定義から外れ、彼は徐々に成長していく人格神だった。幼子の姿で岩肌の床を這い、小さな掌で闇の形を確かめ、いとけない瞳で死の息吹を吸い込みながら育つ神である。生まれながらに己の役目を心得て、本能に従うまま魂を冥府へ招き入れてきた少年は、死者の魂に触れる事で声を変え、背を伸ばした。さながら人間が食物を得て自らの糧とするように。
 彼はよく他者の姿を求め、手探りの闇の中、迷宮の内部を歩き回った。視界の利かない地底の常夜。神殿が乱立する己の住居から抜け出ると、鍾乳洞のような古い洞窟が最初に見えてくる。そこを拠点にして岩盤と岩盤の隙間を調べ、幾つもの通路を発見し、空間から空間へ、闇から闇へと彼は彷徨い歩いた。死者の影を見つける事はあったが会話が出来るほど自我が残っている者は数える程しかおらず、その度に迷宮の広大さが骨身に滲みて、気を滅入らせる。
 どこまでも一人だという事実。やがて彼は叫び出したいほどの寂寥感を覚え始めた。胸を掻き毟るほどの強い感情を得た事は、少年にとって不幸だったのかもしれない。神殿の玉座は体温を奪い、ひやりとした洞窟は頬に流れる涙さえ飲み込んで、彼を地底に閉じ込め続けた。
 無数の通路や階段や広間からなる迷宮の内部は、知覚は出来なくとも空間が曲がっている為、おおよそ際限と言うものがない。何層にも重なる長い通路の幾つかは地上に繋がる事もあるらしいが、出口を探したところで冥府の果てが見つかる訳ではなく、少年は幾度も落胆し、探索を諦めなければならなかった。
 死者の話によれば、現世と冥府を区切る川が岩窟の外に存在するらしい。しかし彼はそれすら見つける事が出来なかった。行けども行けども岩肌の洞が続くばかりで、水の匂いはおろか、川のせせらぎも聴き分ける事が出来ない。
 恐らく自分の体を構成する闇の成分が、迷宮から外に出さないよう制約をかけているのだろう。そうでなければ、これだけ探しても辿り着かない事が説明できなかった。
 ――どうして母上は、このような場所に我を追い遣られたのか。
 そして地上を映す水鏡を覗き込みながら、少年は声にならない問いかけを繰り返す。そこは彼が住み着いた、荘厳な神殿の中庭だった。満月を切り取って地に縫いとめたかのように、巨大な水盤が天上から差し込む光を受けて輝いている。
 水盤は円形をしていた。直系は優に十メートルを越すだろう。ごつごつとした台座を指先でなぞりながら中を覗き込むと、並々と湛えた水が少年の視界を覆った。
 この水鏡が、冥府で唯一の光源である。それを眺めている間、人恋しさで凍えた胸がほんのりと温もるのを感じた。彼にとって「美しい」という言葉は、この光の為に存在している。
 だがどれほど恋焦がれても、闇の眷属である少年は光に触れる事が出来ない。母親の住む世界から降り注ぐものだと知っていても尚、死で創られた体が光を拒むのだ。触れたが最後、毒のように肌を焼ききり身を爛れさせる斜陽を前に、少年はじっと息を潜めている。越える事の出来ない深い隔たりの、その境目を見極めようとするかのように。
 彼は母の顔を覚えてはいない。自分が存在しているからには、恐らく生み出した存在がいるのだろう、と判断できる程度だった。唯一これと記憶しているのは世界に生れ落ちる以前、天と地を繋ぐ清らかな産道の中で、おぼろげに自分がこの光に包まれていたというだけである。そこでは姉達が創世の言祝ぎを歌い、兄達が海と地を治めている――。
 御伽のような、愛しい記憶。
 だからこそ、呪わしい記憶。
 水鏡の中には死すべき人間達の姿が映し出され、波間を縫うように浮かんでは消えていった。彼らの姿を眺める事が少年の孤独を薄める一つの方法でもあったが、死を司る冥王は、生の終わりを知るが故に彼らの運命の一部を読み取る事が出来る。白き運命の糸が彼らを縛り上げて絡め取った瞬間、その糸を現世から断ち切り、魂をこちらに招かねばならない。例え冥王自身が、どれだけ物語の続きを望んだとしても。
 過酷な運命に翻弄される人間達が愛しく、哀れだった。死すべき者である人に、わざわざ命という痛みを与える母の所業を、無慈悲だと思わずにはいられない。水鏡の中で展開される物語は悲劇であれ喜劇であれ、必ず幕を引かなければいけないものだ。そうして生が引きちぎられる嘆きを、悲鳴を、どれほど聞いた事か。
 耳を塞ぐ程度では到底足りない。耐え切れず、いっそ自らの消滅を望んだ事さえあったが、神は決して死ぬ事が出来ないのだった。
 死が、生きている者に必ず訪れる平等のものだとしても、それは彼自身にまで平等という訳では無い。石の刃で胸を突き、戯れに流した自分の血の色はやはり紫で、その色彩の冷たさに思わず笑うしかなかった。
 話し相手もいない地底。冥府へ下りた死者達は、得てして静かである。神でもない人間が、原始の闇が巣食う冥府で正気のまま存在できる訳ではない。半ば眠っている状態に近く、彼らは迷宮の中にそれぞれ心地良い場所を見つけると、陽炎のような虚ろな影となって空間に溶け込んでいった。輪廻する事もない彼らの魂は次第に朽ちていき、虚しく地の底へ散っていく。
 ――ここには死以外の何もない。
 かくして黄泉の王は、絶望と言う感情を覚えたのである。

 そうしてどれほど冥府に死が溜まった頃だろう。全ての魂を等しく愛で、彼らの過酷な生を憂い、安息の闇へ誘う少年の髪は腰に達するほど長くなっていた。
 神にとっても膨大な年月が経ってさえ、やはり彼は孤独であり、光に触れる方法も、自らを殺す術も知らなかった。
 しかし転機は訪れる。世界を脅かす終焉の魔獣の登場で。
 少年はそれを例のごとく水鏡の映像で知った。審判者と呼ばれる古い神が創世の契約に従って呼び覚まされ、地を焼き、全てを洗い流そうと咆哮を上げる。だが何の悪戯か、どれだけ注意深く覗き込んでも水鏡は荒れて小波を作り、下界の様子を覆い隠してしまった。邪神と呼ばれる魔獣がどのように動くのか、運命の糸も枝分かれして見定められない。
 少年はこの事態に驚き、苛立った。常ならば地底で唯一明るく輝く水鏡も、まどろむような弱い光を発するばかりで周囲の闇に埋もれそうになっている。少年の紫眼はある程度先の未来まで見通す事が出来たのだが、肝心の下界の様子が見えないのでは役に立たない。自分が慈しんだ世界が知らぬ間に滅びつつあると知り、彼は深い憤りを覚えた。
 ――これで良いのですか、母上。
 呟いたところで答えが返ってくるはずもなく、少年は水盤の前に佇んだまま唇を噛む。ここで世界が終わったとして、その魂を冥府へ呼び入れるのは自分の仕事だ。一体どれほどの人間に死を告げる事になるのかと、彼は途方に暮れた。
 だが――もしやこれはチャンスなのではないか?
 世界が滅べば、もう哀れな運命を背負う生命は生まれてこなくなる。終焉の先に生死の境がない穏やかな地平線が現れたとして、それは――それこそ自分の望む世界ではないのか?
 少年は突如舞い降りてきたその考えに、しばし呆然とした。それは眩暈がするほど魅力的で、倒錯的な輝きを持ってい。
 慈悲なき世界が終わる。生が終わる。死が意味をなさなくなり、そうして自分は冥府の役目から解放され――ようやく天の、母に会いに行けるのではないか?
 しかし芽生えた想いを裏切るように、世界はそう簡単に終わらなかった。洪水が起きて幾多の命が失われたものの、まるで何か一つの希望にすがるかのように再生を始めたのである。少年は落胆と同時に幾分かの安堵を感じながら、いつものように運命を糸を断ち切って、哀れな死者達を招き入れた。
 冥府で魔獣を見つけたのも、その頃である。 
 大柄な男だった。背に生えた六対の翼は無残に破れていたが、原始の太陽を思わせる火花が全身を微細に覆い、豪奢に波打つ鮮やかな赤毛は今にも燃え立つようである。迷宮の隅に唐突に現れた男は、冷たい鍾乳洞のような岩壁の中、半ば体を埋めるようにして封印されていた。
 世界に破滅をもたらす者でありながら雷神に敗れ、時空の狭間に封印された邪神。冥府の通路は条件によって世界各地の過去や未来にも繋がると聞いた事はあるが、どうやらそこから紛れ込んだものらしい。地上では雷神の末裔達が地に街を築き、巨大な陣を張って彼を封じていた。その影響か、逞しい四肢は石柱に絡め取られ、徐々に凍るよう仕掛けられているようだ。あれこそ力の源だろうに、胸に灯った彼の焔が、次第に弱まっていくのが確認できる。
『冥府へようこそ、ベスティア』
 少年は警戒しながらも両手を広げ、新しい住人を迎え入れた。意識を奪う術もかけられているのだろう。魔獣は朦朧として、こちらが見えているのかさえ怪しかった。
『冥府……?』
『そう、黄泉の国だ。神々は死なぬとは言え、精々くつろいでいかれるが良い。歓迎しよう。惨敗した後となっては回復にも時間がかかるだろうし、お主には厄介な封印もされているようだからな。その大仰な翼も、随分と酷い有様ではないか』
『……やかましい子供だ』
 気だるげに呟く魔獣に、少年はむっとした。確かに、少しはしゃいでいたのは事実だが。
『子供だと?我の成長が遅いと言うのなら、それは死者が我に与える物が少なかったと言う事だ。糧となる物がなくては、いくら神と言えども育つまい』
『神……。お前は、ここの主か』
 言葉尻を捕らえ、魔獣もこちらの正体を察したらしい。おおよそ感情らしきものが感じられない顔で目を細めたが、それ以上何かを尋ねる事もなく、後は疲れたように顔を伏せるだけだった。
 元からか、或いは封印の影響によってなのか。魔獣は周囲に興味を持たなければ、言葉を発する事も少なかった。胸元の焔がちらちらと火花となって零れ落ちていくのを物憂げに眺め、ただ沈黙するばかりである。
 少年は鼻白み、興が冷めたと一度は封印場所を後にしたが、やはり気になって度々そこに足を運ぶようになった。なにしろ自分以外の神に初めて出会ったのである。どんなに愛想がなくとも見逃せない存在だった。水鏡の中でおぼろに垣間見た洪水の様子を思い返し、世界が終わるのかもしれないと、そう胸が奮い立ったあの時の気持ちが蘇るのも理由の一つだろう。
『何故、あのような事をしたのだ?』
 日を追うごとに魔獣の翼は朽ちていき、全身を覆う輝きも失せ、徐々に四肢が石柱に飲み込まれていく。封印が完全に彼を覆う前に聞けるだけの事は聞いておこうと、成長途中の少年神はそう熱心に尋ねた。魔獣は垂れる赤髪の間から静かに視線を上げ、自分を見下ろす幼き黒の王を見据える。
『あのような事……とは……?』
『思い当たる事など一つしかないだろうに。何故、世界を滅ぼそうとした?』
 問いかけると、魔獣は眠たげに瞬いた。弱った体には意志を保つ事すら億劫なのだろう。もしくは大敗した記憶など思い出したくないのかもしれない。
『……そう大層なものではない。特別、したい訳でもなかった』
『では何故?』
『私は……自らの在りように従ったまでだ。世界に終わりを告げるという――』
 苦渋か、或いは悔恨か。雨垂れの雫のようにゆっくりと言葉を零し、魔獣は声を途切れさせる。しかし冥王は沈黙を許さなかった。
『しかし世界を滅ぼすからには、それなりの理由があったのでは?』
『……理由など……』
『ふむ。ないと言うのか。随分と恥知らずな事を言うのだな』
『私の……己が役目に従っただけだ。何を恥じる必要がある?』
『呆れた事だ。ではお主は単に役目だからと、生きとし生ける全てを打ち滅ぼすつもりだったのか?』
 躊躇なく言い切る魔獣に、少年は顔をしかめて畳み掛けた。同じ闇の眷属でありながら、何の葛藤も抱かずに役目を果たす彼が、急に憎らしく思えたのである。
『なんともまあ、責任のない。お主の所業で世界の命運は決まると言うのに、その決断さえ大した理由がないとは。地上の人間達に哀れみを感じないのか。可愛そうだと、露ほどにも思わないと?』
『……そんなものがあったとして何になる。いずれにせよ人一人の命など、百年もすれば消えてしまうと言うのに』
『だからこそ哀れで、愛しいのではないか』
『……愛しい……?』
 魔獣は聞き慣れない言葉だと言うように、ぼんやりと呟いた。
『ブロンディスも……そのような事を言っていた。末裔たちに守られているとは言え、今頃は奴も力を失って眠っているだろう……お前も奴と同じなのか?』
『何がだ』
『人が愛しいと、神の役目を厭うのか?』
 その質問は、少年の抱く想いの本質を突くものだった。自我が芽生え、迷宮の孤独に膿み、焦がれた母の光に触れる事すら出来ずに水鏡を眺めるしかなかった冥王の、その葛藤を。
 しばしの沈黙の後、彼は頷いた。
『――そうだ』
 魔獣はその答えに目を細めたが、非難するでもなく「そうか」と一言呟いて再び黙り込んでしまう。冥王は薄く笑みと「やはり我らは違う神のようだ」と言い捨て、その場所を立ち去った。もう少し彼と話をするつもりだったが、口にした事で形を持った自らの想いに急き立てられ、歩かずにはいられなかったのである。水鏡の場所まで戻ると、少年は声を上げて笑った。
 そうだ、と彼は唇で繰り返す。その言葉は体を揺さぶり、嵐のように勢いよく駆け抜けていった。自我の成長に合わせ、ざわりと髪の毛が伸びていくのを感じる。
 ――我は人が愛しいと、神の役目を厭う神なのだ。
 やがて魔獣の封印は強まり、迷宮の一角は蒼い氷柱に囲まれ、冥王と言えども軽々しく足を踏み入れる事は出来なくなった。無理やり封印を解く事も可能かもしれなかったが、雷神の末裔達が年々増え続けて結界を増強している以上、下手に触れるのも危険だろう。
 多少気がかりだったが、冥王はそのまま彼を放っておく事にした。その魔獣がシャイターンの名を与えられ、焔の悪魔として蘇るのは、それから千年以上も後になってからである。しかし幾ら冥王と言え、そこまで先の未来を覗き見る気はなかったし、他の考えに魅了された今、魔獣を顧みる余裕はなかったのだった。
『少し力を借りるぞ、ベスティア』
 彼は古びた神殿に立ち、ふわりと闇に囁いた。握り締めた手をそっと広げると、そこには魔獣の胸から零れ落ちていた焔の欠片が一つ、掌の中に残っている。その火花は少し力を入れると紅から紫へと属性を変え、ぼうっと大きく燃え広がった。
 それを見据えながら、冥王は空いた右手を宙にかざす。くいと指を曲げ、自我をなくして迷宮に溶け込んでいた魂を闇から引きずり出した。霧のように空間を漂っていたそれらは、幾つかを混ぜ合わせると次第にはっきりとした輪郭を持ち始める。風使いのように彼が軽く指先を振るうたび、魂が熱を帯び、ひゅうと眼前に集まった。
 掌で燃え盛っていた焔の火花を、そこに一つ、入り込ませる。
『――我の武器となれ』
 言葉と共に、辺りの空気が震えた。ふっと掌から焔が宙へ跳ね上がる。生命の源を得て、薄らいでいた魂達が再び形を取ろうと蠢き出したのだ。紫の焔を核として、原始の宇宙を髣髴とさせる膜がくるくると廻り、やがてそれらは二つの塊に凝縮していく。
 ――恐らく世界創造もこうして為されたのだろう。
 冥王は恍惚と、その様子を見守っていた。やがて闇からずるりと生れ落ちたのは、二人の赤子である。彼はそれを抱き上げ、ふふ、と小さく笑った。
『ようやく我にも味方が出来たな』
 それらは人間の赤子とは違って、既に幼児と言っても差し支えないような外見をしていた。この子らも自分と同じよう、死に触れるたび魂を吸って成長するのだろう。冥王は洗礼がわりに己の指先を噛み、流れ出た紫の血で、赤子らの額に名前を刻んでやった。子供達は小さく身じろぎ、あどけない鳴き声を上げ始める。このような頼りない命の感触を初めて知り、冥王は指先の傷を舐めながら物思いにふけった。
 以前の彼ならばこのような所業、決して考える事はなかっただろう。死神である自分が何かを生み出すなど、身の程知らずだと恥じていたに違いない。
 しかし己の望みを知ってしまった今、躊躇いはなかった。自分はあの魔獣とは違う。何の疑問もなく役目に殉じるだけでは、ここはあまりに暗く、寂しすぎるのだ。
 朽ちていく死者達が眠る、虚無の揺り篭。自分を閉じ込める闇の迷宮で、人々の死をただ受け入れ、母を恋い慕い、恨み言を言うだけの日々など――。
『共に運命を変えようではないか。なあ、娘たち』
 さながら恋人に囁くように、冥王は赤子の耳元で陶然と口角を上げる。その微笑は以前のように肉親を求める孤独な少年のそれではなく、悠々と己の手で武器を掴み取った青年の、それだった。







END.
(2009.09.05)

冥府のイメージがなかなか固まらなかったのですが、ふと『ミノタウロスの迷宮・怪物を閉じ込める地下迷路』のイメージが湧いたので、こうなりました。健気なショタナトスが大好きです。シャイタン=ベスティア設定も好き勝手に盛り込んでみました


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