Story8
ある淑女の告白より
私が彼と出会ったのは、まだ幼少の頃でした。
その時の私は、お転婆でそそっかしい所があって、いつも両親を困らせておりました。
勿論、今はもう分別も付いております。もう、そんな幼稚ではありません。
些細なことにさえ厳しい、マナーやしきたりは嫌いでした。
しかし、彼に出会って、彼の側にいることが決まったことを切欠に、私は変わりました。
彼に恥ずかしい思いは、させたくありませんでしたから。
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