Story7


ある国に纏わる風習より

人は願わずにはいられない。大切な人であれば、尚のことである。

夜空に瞬く星を見上げ、失った者に祈りを捧げる。

風に浮かべ、空に放つ光を眺め、故人の姿とその思い出に身を委ねる。

その一時だけは、誰もが全ての悲しみや苦しみから、解き放たれるのだ。



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